磨墨知435-2.甘やかされた子供が、日本を滅ぼす
甘やかされて叱られない子供は我儘一杯に育つ。子供のときはそれでも良いが、大人になったとき、厳しいしっぺい返しを社会から受ける。
甘いもの、清涼飲料水、ポテトチップス等のファーストフードを食べたいだけ食べて育つと肥満体になる。当然、糖尿病等の成人病も併発する。また自制心も育たない。まともな会社は、面接試験でそんな人間は分かるので、採用しない。外見を見ればその人の人格や能力はわかる。そんな子は正規社員にもなれない。性格虚弱・病気持ちの若者が現代社会を生き抜くには、あまりに厳しい世の中である。行き先はフリーターか犯罪か自殺である。
その全ての責任は、甘やかして育てた親である。子供の未来の時間が抹殺される。それを極甘殺人という。子供が間違った道に進まないように性格を躾するのが、親の責任である。それを放棄した責任は重い。
女優の三田佳子の次男が、覚せい剤に手を出した事例が典型である。彼は、40歳にもなって再犯を繰り返し、罪の意識が希薄である。それでも親は目が覚めない。親の義務を果たさない彼女が、なんで良妻賢母の仮面を被るのか。
脳の発達
子供の脳は3歳までに65%、6歳までに80%が完成する。その間に親の教育(躾)ができていないと、動物同然の生き物に育つ。その昔、インドで狼に育てられた狼少女が発見された。彼女は若くして死んだが、死ぬまでその狼の習性は消えなかった。それと同じである。躾がないと自制心も自立心もない。食べたいものは食べ放題、躾や清掃清潔等の価値観が形成されない。親は子供を人間に躾をする義務を持つ。躾をしない親は、子供の未来を抹殺していると同じで、殺人者である。
エピソード
2013年8月12日、私が大垣文化センター内のレストランで食事中、私の真後ろでイスをバタンと倒した子供がいた。こちらに被害はないのだが謝りもしないので、躾として注意をしたら、お祖母さんと思われる女性に泣きながら抱きつきにいった。普通の口調で注意しただけだが、お祖母が子供をあやしながら「この子はこれでも小学2年生なのです。親が甘やかして叱らないから、いつもこんな風なんです」と申し訳なさそうに謝る。子供に謝るように諭すのだが、子供は泣いて祖母に抱きついているだけ。
子供の体格は、小学6年生並みの肥満体である。外見から判断すると、甘いもの、清涼飲料水、ポテトチップス等のファーストフードを食べたいだけ食べているようである。しかし頭は正直に小学2年生である。これではこの子の将来は終っている。これが現代の子供の姿なのだと愕然とした。この子達が成長して、私の年金の基礎となる税金を納めるはず。それが危ないと危惧を抱いた。逆に老人が働いて、今の子供を養わねばならぬのかも。
2018-12-10 久志能幾研究所 小田泰仙
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