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2018年12月19日 (水)

磨墨知407. 師匠の真似をする

最初は、真似るなら徹底してまねよ。中途半端なまねでは時間は創れない。師の真似をするなら、癖までまねろ。師匠の行動には、時間創出のヒントがある。

「コンペチターのデッドコピーを作るなら、ピス一本まで徹底して真似よ。首をかしげる部分も真似ろ。その部分にも、先人が失敗して対策した跡が隠れている。」

私が入社した当時は、欧米の競合会社を目標に設計をしていた。40年前の当時は、高度経済成長期の最盛期であった。当時は、コンペチターの会社の設計レベルが進んでいて、悔しいがそのコピー設計をしたことがある。その時、先輩から言われたのが、先の言葉である。

何事も他よりも一歩先に行くと多くの失敗を経て進歩する。それは必ず設計の各所にその痕跡が残る。人生も同じである。その痕跡が人生を歩いた勲章なのだ。先人の失敗の跡から、人生を学べる。

万人が人生の目の前に出現する同じ事象を見て、それに応じた行動をとっても、10年後の人生に格差が生まれる。どれだけ、その奥に隠れた先人の失敗を見通し、それを肥やしにできたかである。

 

2018-12-19  久志能幾研究所 小田泰仙

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