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2018年11月 1日 (木)

磨墨知50-3. 人生の問題と課題

人生の問題

 人生の問題は、降りかかる問題を解決することではない。人生の問題とは生きる課題が何であるかを見つけることである。問題は衆智を集めて取り組めば、どんな問題でも時間が解決する。人が生み出した問題は、人が解決できる。解決できないのは智慧と努力と時間が足りないから。

 人生の一番大事なことは、自分にとって何が課題であるかを見つけることだ。他人の問題・課題ではない。問題と課題の違いは何か。問題とは、トラブルの現象で、原因が分かれば解決手段はいくらでもある。課題とは、あるべき姿に対して現在との乖離を意味する。そこに到達するための過程を「人生道」と言う。自分のあるべき姿とは何か? その実現が使命。

 

人生の課題

 人生とは、40億年間も連綿と続く自分のDNAが、何のために未来に繋がっているかを捜す旅である。それは、命の使命を探す旅である。連綿とした経糸が過去から未来につながる。時代毎に異なる横糸としての各種の問題が、経糸と織りなすのが人生模様である。その経糸は何処に向って流れているのか。自分の代の役割、目的、使命は何か。そのつど表れる横糸の問題は、そのつど解決していけばよい。経糸としてのDNAは、解決ではなく、何のために自分は存在するかを探る旅なのである。

 

 火事を事例に例えれば、火事が起きたのは「問題」で、火を消すのは対処療法である。火事の起きない状態を作るのが「課題」である。

Photo

 上記の火事は、私が散歩中にたまたま遭遇した。

 人生のトラブル(火事)などは、いつかは消える。人生の課題とは、自分のあるべき姿との乖離である。その乖離を小さくする過程が「人生道」である。

2018-11-01   久志能幾研究所 小田泰仙

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