磨墨知41. 一生涯を貫く仕事を持とう
一生涯を貫く仕事は無限の時間を与えてくれる。仕事のないほど辛いものはない。仕事は社会とのつながりであり、社会への貢献である。奪うより与えるほうが喜びは大きい。仕事とは人生そのものである。
仕事の最大の罰は、窓際族である。仕事のないほど辛いものはない。私も一時、閑職に追いやられて寂しい思いをした。周りが忙しく走り舞わっているのに、己の周りは死の時間が流れている。
宮仕えの時代が終われば、自分で一生涯を貫く仕事を見つけるのが、定年後の急務である。その仕事で儲からなくてもいい。社会に貢献できればいいではないか。それがなければ、急速に老いる。社会で不要の存在になれば、生きている価値がない。
今の私の仕事は、馬場恵峰先生の書の撮影と製本、出版準備、演奏家の写真撮影、エッセイの記述等である。まったく儲からないが、充実した日々を送っている。
2018-11-05 久志能幾研究所 小田泰仙
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