名入り和歌の色紙を贈呈
自宅に届いた『苦楽吉祥』の最新号を見て、廣部さんと清水さんが明の名前を襲名されたことを知った。『苦楽吉祥』は松本明慶友の会の会誌である。
襲名
松本工房では、襲名では、松本明慶先生の弟子だから「明」の一字を充てる。廣部圭一郎さんの襲名である「明峰」は、私の先生である馬場恵峰先生の一字「峰」ではないかと。なにかとんでもない因縁を感じた。これはお祝いをせねばと思いついた。廣部さんが大仏を彫る姿は、NHKプレミアム「仏心大器」のビデオで何度も見ているので、人ごととは思えないご縁を感じた。
清水一郎さんは「明道」である。清水さんには、いま仏像製作をお願いしている最中である。
岩田明彩さんとは、仏画「飛天」で仙台の松本明慶仏像彫刻展で、ご縁のできた絵仏師である。「明」の襲名は今回ではないが、ご縁があったので、先の二人に合わせてお祝いの歌の色紙を贈ることにした。
西奔東走
2018年9月6日、広島で開催された松本明慶仏像彫刻展の会場を訪れた。その場で、皆さんにお祝いを口上した。その後、その足で、長崎県大村市の馬場恵峰先生宅にJR経由で向かった。翌日の写真撮影の合間に、馬場恵峰先生に3名の和歌入りのお祝いの色紙を揮毫して頂いた。翌日は再度広島の明慶展で、その後、京都でサラ・ディビスさんのコンサートである。
色紙の揮毫
馬場恵峰先生が、お祝いの色紙を作る際は、相手に合わせた意味のあるお祝いの和歌にする。その和歌に氏名の字を全て入れる。その歌は、和歌の書式になっていなければならぬ、という原則がある。だから、恵峰先生をして、3人分の和歌を作るのに大きな辞書をひっくり返しながら、丸と1日かかった。
贈呈
その色紙を受け取り、一晩、大村市で泊って、翌日の9月8日、朝一番の電車に乗り、単線の長崎線を「特急つばめ」で博多まで行き、博多から広島まで新幹線を飛ばした。松本明慶仏像彫刻展の会場を再度訪れて、揮毫して頂いた色紙を3名に贈呈した。大変喜ばれた。
その後、サラ・ディビスさんの京都アルティでの公演を聴くために、新幹線で京都に向かった。なんとまあ忙しいことです。この公演の記録は、「カテゴリー 音楽道」内のブログ記事を参照ください。
2018-10-02 久志能幾研究所 小田泰仙
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