磨墨知754 ポイント20倍獲得の裏技
私は、お店が発行する買い物でのポイント2倍の特売日には、買い物に行かず、別の日にポイント20倍を獲得している。
ポイント5倍とは100円につき2.5円か5円の割引の表示である。それに騙されてはならぬ。通常は100円につき0.5円か1円の割引が5倍になっても、2.5円か5円になるにすぎない。それにつられて買い物に行き、余分に買わせるのがお店の魂胆である。
客寄せの景品やポイントにこだわると、時間をロスしがちである。受けるであろう金銭メリットとそれによって失う時間ロスを考えよう。それに惑わされて、もっと大きなチャンスを逃がしがちになる。
大きなロス
ポイント特売日に買い物に行くと、駐車場は一杯で、駐車するのに10分間も余分の時間を取られる。レジも長蛇の列で、10分ほどの列で、時間ロスである。一分100円の時間価値として、2,000円のロスである。その日以外に行けば、駐車場はがらすき、レジも並ばなくてよい。
ポイントをもらおうとすると、ポイントカードを出して、ポイントを付けるのに10秒ぐらいはかかる。1秒1円として10円のロスである。本当に得をしたのか?
その買い物は本当に必要か? ついでに無駄なものを買ってはいないだろうか。
無駄なものを買わなければ、ポイント100倍のゲットである。(100円で1ポイントの場合)
己の価値観とは
そのポイントのお得日に買い物をするとは、己の価値観が、ポイント獲得(値引き)が価値観となっている。何かおかしくないか。特売日に、買い物を集中させるのは、ものを安く買うとの価値観が、己を支配している。そんな人生でよいのか。高くても、厳選して己の価値観に合った買い物をしたい。モノを買うとは、己を買う事。安く買い叩かれたモノに囲まれると、その品物の魂が乗り移り、人間が安っぽくなる。その品物を作り出すため、職人さんや、製造者や自分自身をディスカウントしていることになる。「ディスカウント」とは心理学用語で、「値下げ」「見下し」である。そうやって己を安売りすれば、おのずと人品卑しくなる。
「俺は、これをこんなに値切って安く買ったんだ」と自慢する人も多いが、それは「そこまで安くしないと、買えないほど、私は貧乏なんです」と自慢しているが如し。お金持ちは、逆にチップをあげるではないか。それよりも「オレはこんな高いものを正価で買ったんだ」と自慢したほうが、どれだけ心豊かになれることか。安く買い叩けば、売って泣いている人も発生する。女を泣かすのは良い(?)が、商売人を泣かせてはいけません。商売は三方三得でなければ、自分の人生も儲からない。
私の買い物方針
私の買い物時は、値切りは一切しないのが方針である。値切らなくても、相手が勝手に値引いてくれる。私はそういう信頼関係のあるお店でしか買わない。値切っては、丹精込めて作ってくれた人、数多くの商品の中から、これはと選んで店頭に並べてくれたお店の人に失礼である。値切るとは己をディスカウントすることだ。それは己の人生の生き方そのもの。それより人生の大事を考えよう。
2018-10-19 久志能幾研究所 小田泰仙
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