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2018年9月17日 (月)

サラ・ディビス コンサート in 大垣

 2018年9月17日、大垣スイトピアセンタ文化ホールで、「サラ・ディビス・ビュックナー コンサート」が開催された。「世界で一流の音楽を楽しむ会」が高校生以下の生徒にあしながチケット」をプレゼントしての音楽会である。残念なのは、運動会や雨で順延になった行事のため、120名を予定していた「あしながチケット」が半数ほどしかはけなかったようだ。残念ではあった。台風の影響もあり、秋は学校の行事が目白押しで、致し方ない。

 それでも迫力あるピアノ演奏を楽しめて満足である。私は、5月29日に多治見市で開催されたコンサート、この9月に8日、12日、15日、22日と4回連続で開催されている京都アルティでの公演を3回まで聴いているので、「安心して」(?)鑑賞ができた。今度の9月22日が京都公演の4回目で最終日である。

 それでも、サラさんがピアノを弾くとき、感情をほとばしるがごとき表情で、悲壮な顔、悲しそうな顔、嬉しそうな顔で、顔全体、腕全体、体全体を使いピアノを弾く姿に感銘を受けた。普通のピアニストで、あそこまで感情表現が豊かな人はいない。

 

大垣駅でお見送り

 サラさんに「なぜ、そんなに悲しそうな顔で弾くの?」と、サラさんが電車に乗る前に、大垣駅の待合室で聞いたら、やはり感情が自然と乗り移って、大きな身振りになるようだ。サラさんは明るく、それでいてシャイのようで、握手をして、とてつもなく柔らかな手であったので驚いた。私は、あれだけ柔らかな手を握ったことがない。それでどこからあんな迫力ある連打ができるのやらと、不思議に思った。

 サラさんを乗せた19時4分発の電車は、3分遅れで大垣駅を出発した。私はサラさんを見送って、今、原稿を書いている。

 

写真データを進呈

 演奏と打ち上げ会が終わり、私は大垣駅で待っていて、サラさんに今日のロビーのサイン会で撮影したデータ121枚をSDカードに収めて進呈した。ノートPCで、その写真を見せて大変喜んで頂いた。後から郵送で贈るより、京都への帰途の場で、写真データを贈れば、どれだけ喜ばれるかを考えて、演奏会終了後、自宅に帰って準備をして大垣駅に向かった。喜んでもらうなら、最高の喜びになるようにするのが、私の流儀である。これは馬場恵峰先生の後姿から学んだ。

 

ピアノの音色の差

 今回、大垣での公演は、第一部をホールの中央で聞いて、第二部の時、前列2列目で聞いて、聞こえ方の差を確認した。大垣文化ホールのピアノはスタインウェイである。

 京都府民ホール・アルティ設置のピアノはヤマハCFX で、アルティではピアノの真ん前の10mの最前列席で聞いた。それとの比較で、スタインウェイのピアノの音色にハッキリとした華やかさを感じた。ところが、それを文化ホールの中央で聞くと音色が穏やかになって、華やかさが消え、その差がはっきりしない。音の音量が小さくなるので、意外と迫力がない。しかしバランスの良い音では聞こえるので聞きやすい。やはりピアノの直接音が聞ける最前列席がメリハリがあって良いようだ。これが今回の新発見である。

 アルティのヤマハCFXは、硬いというか真面目な音作りで、少し面白みがない印象を受けた。スタインウェイとヤマハの違いがやっと判ってきたようで、自分の耳の成長を感じて嬉しくなった。

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  京都 アルティ  最前列席より

2p1050326  大垣 文化ホール 中央部席より

3p1050330  大垣 文化ホール 2列目席より

小川敏市長も厚かましく参加。金は出さない

 どういう訳か大垣市長と県会議員がこのホールで聴講していた。大垣市は、この芸術行事にビタ一文も出さない。このコンサートは、大垣の未来を背負う子供たちを大勢招待しているのだから、本来、大垣市制100周年記念行事の一つとして、開催すべきであった。小川敏市長は、今年の1月の河村先生主催のドレスデン管弦楽団の演奏会でも顔を出したが、大垣市として金は一銭も出さない。どういう心境やら。市民として悲しいことだ。

 パンフレットには、このコンサートの「後援」が大垣市、大垣市教育委員会とあるが、名前貸しで、お金は一銭もださない。お金を出しているのは「協賛」と書いてある名簿である。それなら名前を書かなければよいと思う。悪い慣習で致し方ないようだ。私も今までは、一番のスポンサーとして協賛してきたが、今回は事情があってパスをした。人間関係は難しい。

 

サイン会

 演奏会後にロビーでサイン会が開催され、大勢の子供たちが並び、サラさんが大サービスで、付き合っていた。小さい子供たちと、はしゃぐようにサインとツーショットで大サービスである。微笑ましい風景で、私はカメラマンとして大忙し。

 演奏会途中で、サラさんが、小さい頃、母親に連れられてピアノの演奏会に行ったことを今も覚えていると、たどたどし日本語で話をして、私や会場の皆さんが驚いた。

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 今週土曜日、9月22日がサラさんの京都公演の最終日である。再会を約束して、私は大垣駅発の電車を見送った。

 

2018-09-16  久志能幾研究所 小田泰仙  

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