音楽♪協奏 ~カナデノワコンクール
活力エネルギーを頂く
2018年8月8日、第4回カナデノワコンクールが、大垣市の音楽堂で開催された。当日の朝は、朝食を2015年生理部門ノーベル賞受賞の大村智先生とご一緒できて、人生のエネルギーを一杯いただき、演奏会会場に向かった。会場でそれを関係者に自慢したが、分野が違うせいか、話がかみ合わず、(へーそうなの、で終わり)少々落胆でした。音楽コンクールの場所では、世界的ピアニストと会食したという話題でないと(?)、自慢できないようだ。皆さん、目をもっと世界に向けよう。
カナデノワでの協奏
カナデノワの演奏コンクールでは、ペアで音楽を協奏する技が問われる。小さい子供から、高校生、大学生まで協演を聴いて撮影した。歌の部門では、二人で踊りながら歌ったり、先生の伴奏に合わせて歌うなど、そのハーモニーの表現はさまざまである。
子供とのデュエットを眼で奏でる
ピアノの先生がリードをして、小さい子とデュエットをする姿は微笑ましい。子供と先生のデュエット演奏では、やさしく子供を見守りながら演奏する先生の姿に安心して、二人の演奏を観ていられる。先生は、子供の音量、ペースに合わせて弾かないと破綻する。子供の弾く音量・音質に合わせて叩く鍵盤も加減をして音も出さねば、デュエットの意味がなくなる。主役は子供なのだ。先生が子供を見つめる目が美しい。
同世代の仲間とピアノを弾くよりも難しかろう。子供も先生を全面的に信頼しての演奏であるが、そんなことを考えている余裕はないかもしれない。それが人生だ。師は黙って見守ってくれている。
写真から音が観える
世の物事は陰陽、プラスマイナス、白黒である。デュエットの演奏でも、一人が高音部をもう一人が低音部の鍵盤を担当する。当然、弾き方も違う。それが横から見ていて、400mmの望遠レンズ越しに写る二人の姿のハーモニーが美しい。それから演奏の実力がわかる。写真に撮られる二人の姿の美しいペアが入賞していた。新しい発見である。
ピアノの相性
ピアノデュエットでは、一台のピアノの低音部、高音部を二人で担当して弾く場合と、2台のピアノで協奏する方式がある。今回、最後の二組が2台のピアノで協奏をした。それで驚いたのが、スタインウェイとベーゼンドルファーのピアノの協奏となったこと。設備的にスタインウェイのピアノを2台も持っているホールは皆無に近い。必然的に今あるピアノで協奏しようとすると、音楽堂のようにスタインウェイとベーゼンドルファーのメーカの異なる2台となる。しかし音色の違うピアノであるが、違和感なくその協奏が聞けて拍子抜けをした。
ベーゼンドルファーの憧れ?
演奏が終わって、審査時間の合間に、舞台上のベーゼドルファーのピアノを触れる時間を事務局が作ってくれた。驚いたのは、小さい子供たちがベーゼンドルファーのピアノにワーッと群がったこと。ピアノを習っていると、ベーゼンドルファーのピアノはよく知っているようだ。今回、残念だが2台あるピアノで、ベーゼンドルファーのピアノを選択した参加者はゼロであった。全員、スタインウェイのピアノを選択した。ベーゼンドルファーのピアノは、鍵盤が97鍵あるモデル290インぺリアで、横幅が普通の88鍵のピアノとは微妙に違うため、コンクールではミスタッチが怖ろしいらしく、選択が敬遠される。また音の出方が微妙に遅れるので、弾き方に習熟が求められる。
表彰式
ハードワーク
朝10時から撮影を始めて、終わったのが17時である。途中の休憩はあるが、撮影に7時間を拘束され、カメラ4台を使い、約530枚の写真を撮影した。チカれた、が実感である。
普通の演奏会では、リハーサルだけの撮影が多く、その時間は約2時間である。しかしこのコンクールでは、延べ54人の参加者がデュエットで順次登場するので、その撮影で全員の演奏姿をファインダー越しに捉え、デュエットの二人の息の合った瞬間を、画像として切り取る。その瞬間を待つのが大変だ。全てのコンクールが終わった後、疲労困憊であった。肉体的にはシャッターボタンを押すだけなのだが、終わって家に帰り少し横になったら、そのまま寝てしまった。
お詫び
肖像権の関係で諸般の事情が発生して、今回は一部の写真にマスクをいたしました。後日、マスクの無い写真を掲載予定です。
2018-08-30 久志能幾研究所 小田泰仙
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