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2018年7月31日 (火)

大垣の子供たちの未来は悲惨(3/5)火葬場より弱し

危機管理の扱い

 大垣市には危機管理室そのものがない。刈谷市は、危機管理室が上から2番目に位置する重要な部署として設置されている。それに対して大垣市は新市庁舎建設関係の部署は上位に位置して、危機管理に関する部署はずっとズットもっと後で、葬祭場管理の部署よりも後回しに扱われている。だから大垣市は市民の安全・生死に関することへの危機意識が皆無なのだ。

 組織の方向性は、組織図を見れば、組織のトップの考え方からよく見える。そこに、組織の長の思考の深層心理がわかる。大垣市長は、新市庁舎建設が最優先なのだ。市民の命は後回しなのだ。

Photo 大垣市行政機構図

 

大垣市の危機管理のお粗末さ

 だから2017年11月4日の大垣ドローン墜落人身事故を起こしても平気なのだ。大垣市に責任があるのに、責任を業者に押し付けて、ドローンするのだ。室村町・林町アンダーパスが水没しても、危機意識もなく業者任せで、担当者が現地に来ないのだ。毎月の元気ハツラツ市で、子供たちに危険がある設備を放置しているのだ。

 大垣市行政は、大垣駅前商店街が市政の失敗で瀕死状態にいなっても、商店主たちが苦しんでいても、知ったことではないのだ。だから市外の業者が儲かり、地元の商店街が寂れる方策の元気ハツラツ市を続けている。大垣市は行政で決してPDCAを回さない。その事実は、小川市長には経営の基本が理解できず、大垣市経営の能力がないことを意味する。

 

豊田市の対応

 豊田市の小学生が学校の屋外授業に出かけて熱中症で亡くなった。豊田市は、それを受けてエアコン導入時期を前出しすると決めた。それに対して大垣市行政は、そういう情報を得ても無為無策無動で、子供たちのために誰も動いていない。本来、危機管理の担当者が、問題意識を持って動かなければその存在意味がない。その危機意識も危機管理室も大垣市にはないのだ。

 

大阪市長の決断

 小中学校のエアコン設置には、大阪・吉村洋文市長が「四の五の言わずにやれっちゅうの。」と英断をした。大阪市では、橋下僕の時代で、市内全小中430校の普通教室にクーラー設置した。要は予算付けの優先順位の問題である。一票をもたない子供を優先できるかである。予算をつける市長や議員、職員はクーラーの効いた部屋で仕事してる、とその吉村洋文市長ツイッターで広言している。それに対して、市民の声は「子供を大切にしない国に先は無いよ…」と称賛の声である。問答無用、即、導入をした大阪市長の決断が素晴らしい。

 

大垣市長の優柔不断

 それに対して、小川市長は議会の質問に対して「検討します」の一点張りで、うにゃむにゃの回答に終始した。結局、大垣市長は平成30年度のエアコン予算を却下した。その実施計画の開始は6年後である。

 気象庁は、今年の酷暑を「命の危険がある暑さ」だと警告をだした。大垣市長や市議会議員、市の職員はエアコン完備の部屋で執務している。子供たちのことを考える気さえもない。小川敏市長は、新市庁舎建設で頭がいっぱいで、子供達には気が回らない。

 市会議員達も一蓮托生で結託してエアコン導入の案件を無視している。その動議さえ議論に上がらない。岡田まさあき議員の一般質問に誰も賛同しない。子供は選挙権がないから、市会議員も無視するのだ。市会議員は地域の利権代表なのだ。エアコン導入では美味しいものがないのだ。大垣市議会議員は、公益を考えず動いている。それだけ大垣市は封建時代の意識のままなのだ。

 

リーダの責任

 リーダの仕事で一番大きな仕事は決断である。リーダには決断したことだけでなく、決断をしなかったことにも責任を問われる。

 

状況の変化

 この50年で日本の温度の上昇は顕著である。「昔はエアコンなどなかった」という精神論ではダメなのだ。環境と状況が変わったのだ。

 気象庁が2018年6月に公表した「ヒートアイランド監視報告2017」によると、過去100年間で日本の気温は着実に上がり、東京の年間平均気温は3.2度上昇したとある。

 精神論をぶつ輩が高度経済成長で、治水・治山を疎かにして、森を削り、山をハゲタカにして、河川の整備を疎かにして、都市をコンクリートで埋めて、地球をめちゃめちゃにした結果なのだ。都市はヒートアイランド現象で、熱くなったのだ。

 小川市長に必要なのは、市長の座への執着愛ではなく、現実を見る眼と子供たちへの愛なのだ。

4img_6420   馬場恵峰書

2018-07-31  久志能幾研究所 小田泰仙  

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