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2018年6月17日 (日)

万燈を掲げて地獄を目指す

 人生二度なし。盛年不来一日何再晨。

   命とは一生の間に使える時間である。人を業務命令で無為なことに3時間も拘束するのは、その人の命の中から3時間を強奪すること。

 僅か15秒で終わる「同時に水まんじゅう食べさせ合いペア数」世界記録達成のために、前後の往復時間を含めて3時間も拘束されたのは、自分が一生の間に使える時間から、3時間分を強奪されたという意味だ。痴呆症になると、水まんじゅうの餌に釣られて、時間を強奪されたという意識がなくなるのだ。

 その無価値の世界記録の名誉を作るために費やした時間を、世に為、人の為、日本の為に使えば、どれだけ大垣の未来の子供達の為になるかを大垣市長は考えたことがあるだろうか。アホな姿や付加価値なき記録を後世の子供達に残したいのか。

1039a12111  馬場恵峰書

経済損失

 トヨタでは、労働価値を一分100円で計算する。大垣市長は、この愚行「水まんじゅう食べさせ合いペア数世界記録」達成の為に、3,450人(3250人+200人)もの人の3時間を拘束して、時間を浪費させた。合計で6210万円に相当する労働価値をドブに捨てたのだ。

労働価値 :180分×(3250人+200人)×100円=6210万円

 最大の問題は、これを真似した乞食行列が今後、日本中で目白押しであること。

 

付加価値なき愚行

 その分を参加者全員で大垣市の未来の為に汗を流せば、大垣市はもっと良くなるはずだ。日本が変わるはずだ。こういうイベントが悪い刺激を与え、多くの日本中の都市でギネス記録を目指して狂騒曲ウイルスが蔓延しつつある。世界の中でこんなアホなことに取り組んでいるのは日本だけだ。その無駄は日本全国で目指す世界記録を目指す行事の数に合算すると、膨大な工数・時間・お金が発生している。その分の労働価値の浪費が、日本の経済成長を阻害している。その分を日本再生に向けて投入すれば、日本は再生する。

 

ギネス社の陰謀

 この世界記録挑戦は、日本を経済停滞のままにして、衰退への道を歩ませたい英国ギネス社の陰謀ではないのか。その陰謀の片棒をマスコミが担いでいる。人前ではものを食べない、食べ物を遊びに使わない、食べ物、モノをたいせつにするという日本人の品格はどこに行ったのか。日本人はこの愚行の洗脳教育から目覚めなければならない。お天道様が見ているのだ。

 子供達はすぐ、大人の悪いことを真似する。それが6月3日の「大垣・水まんじゅう食べさせ合いペア数」記録達成した後に、日大三島高校の生徒発案という6月17日「三島コロッケ食べさせ合いペア数」の世界記録挑戦である。アホかいな、である。大垣市長の愚行を三島の高校生が真似をする。それが今の日本の風潮である。指導すべき立場の人間が、背中で悪い行為を子供に教えている。ギネス社の洗脳教育が成功している。

 

一燈を掲げて暗夜を行く

 「一燈を掲げて暗夜を行く」は幕末の儒学者、佐藤一斎の語録「言志四録」にある言葉である。安岡正篤師は戦後の焼け野原になった日本に、この言葉を贈って日本再建に向けて励ました。今の大垣市は、万燈を掲げて闇夜に堕落地獄を目指して邁進しているようだ。日本は20年にも及ぶ暗夜のデフレ経済をさ迷っている。やるべき政策が間違っているからだ。それを象徴する愚行がギネスの「食べさせ合い世界記録挑戦」である。

2p1040419  岩村にて 佐藤一斎の言葉

2018-06-17

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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