そんなこと言われったって、ワシ困る
あるプロジェクトで、私がリーダーにある人のことでかみついたら、「そんなこと言われったって、ワシ困る..... 」であった。私はもっと困るである。その組織は最大に困るのだ。
そのリーダーが、その問題ある人に声をかけてプロジェクトの一員にして、最初の会合で問題を起こしている。リーダーは鈍いのか、それが問題になっているとは意識がない。その御仁は会議中に勝手に関係ない電話をしまくるし、皆を乗せた車で運転中に携帯電話を平気で応対している。肝心のそのプロジェクトには、忙しいとかでメインの行事は欠席である。それでは幹事を頼んだら意味がない。
リーダーの責任
リーダーには分かっているはずだ。見たくない現実から目をそらしているに過ぎない。それと同じ類の事例がごまんとあり、リーダーが見て見ぬ振りをして組織を危機状態に追い込む。そうなのだ、問題があってもそれを指摘してもらっては、「ワシ困るのだ」である。ノー天気で無責任なリーダーには、何事も、なあなあにしてもらわないと困るのだ。その問題から逃げるから大きな事件になる。初期消火をしなっかった罰である。
それが、東電の津波対策であり、無資格者の検査体制であり、業者との癒着であり、業者への丸投げの無責任体制の放置、無償残業の放置であり、ブラック企業の体質の放置であり、食品偽造の横行であり、二重国籍の放置であり、野党のブラーメン政治のお粗末なのだ。
リーダーなら、見たくもないものも直視して、触りたくない事柄にも、対処せねば組織が不幸になる。不幸な事故の原因は危機管理へのリーダーの姿勢にある。
2018年3月16日
久志能幾研究所 小田泰仙
コメント