« 今からでも遅くない | メイン | 案内 馬場恵峰先生の岐阜講演会 »

2018年2月16日 (金)

馬場恵峰師 新潟講演会 要旨

 2017年4月8日、明徳塾同窓会として、新潟市で馬場恵峰師による講演会が開催された。その要約を記します。このレベルのお話が、今度の岐阜の講演会でされます。

 

人生の4つの目標

下記の4つの目標を定めないと人生の道に迷う。

・宗教を知る

 信が生まれる。宗教とは人を信じる勉強。仏に手を合わすことではない。

・文化を知る     

   智慧が生まれ、物事を正しく観られる。

   知識では正しく観れない。社会の流れをみて、顧客の顔を見て、商品を開発せねば、モノは売れない。それは智慧の世界で、知識だけでは商品開発も経営もできない。

・道徳を知る     

    掟を知り、命を正しくする。

・社会を知る

   定(おきて)を知り、定を正しく運用する。

 

人生での自己表現

 自分が長生きをすること。「あなたがいなくては困る」という人間になること。一番大事な経営とは、人としての経営である。人は裸で生まれた裸で死んでいく。 恵峰先生はよく人から「何でそげん、元気ばってん?」と聞かれるという。それは「私にはまだやることがあるから」と思うからだという。市長、議員、社長のバッチが外れた後が大切である。バッチが外れた後は、多くの人は国立病院が待っている。だから早く死ぬ。やることがないのだ。己がバッチを外して風呂の入る姿で、どれだけの人が付いてくるか。その姿で人を引っ張っていくのだ。それが本当の指導者である。市長のバッチでは、人はついてこない。

 頭で学ぶから成功しない。「無理、無理」、俺には関係ない」という人が多い。体で学ぶから、頭に入る。馬場恵峰師は230回も中国に自費で行っている。一回の旅費30万円として7千万円近い金が消えた。その金は、今はポケットにはない。しかしその経験の知恵が頭に入っている。それは誰も盗めない。

 身を殺さず、盗まず、犯さず。物真似では出はダメ、自分のものにしないから、身に付かない。規則を破るからうまくいかない。自然の法則を守ること。

 口を偽らず、飾らず、二枚舌を使わず。心をむさぼらず、そねまず、過たず。人生で自分を磨き、最善を尽くすとは、「忙中に閑あり」である。

 文学は感情の表現で、心情の輝きを表す。詞は和、詩は漢文である。工学は数値での感情表現で、技の輝きを表す。音楽は観性の物理的表現で、心の振幅を表す。政治は人の差配の技で、人々に安堵を与える。

 「身口意」を三業という。その三業を晴らすために人間に生まれたのだ、と阿含経に書いてある。

 

知恵の光

身口意が全て出来るのが知恵

 身  殺さず、盗まず、おかさず

 口  偽らず、飾らず、二枚舌を使わない

 心  貪らず、そねまず、過たず

 

 そうして身口心を、全て完遂するのが「智慧」である。体で分かったことが知恵である。それは智慧の光。本を読んだだけで料理はうまくならない。体で覚えないと料理はうまくならない。人生も同じである。

 

人生の基本姿勢

以下の3つが出来てこそ生命の責任が生まれる

1.なりきれる

 しっかりと自分を見つめる。

 男になりきる、女になりきる。 結合されたあり方。

 志、夢を持ち実現者になりきる。

2.やりきれる

3.捨てきれる

   自我没却

 

 小事を侮らず、大事を畏れず。気配り、見配り、心配り、で人生を送りたい。

1p1000453

220170409

3p1000455

馬場恵峰師 90歳  2017年4月8日 新潟での講演会

 

予告  2018年4月14日(土)13時~17時、岐阜市観光旅館「十八楼」にて、第三回同窓会で馬場恵峰師の講演会を開催します。一般の方の聴講も可能です。別途、その案内をブログでします。

 

2018-02-15

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

コメント

コメントを投稿