馬場恵峰師 新潟講演会 要旨
2017年4月8日、明徳塾同窓会として、新潟市で馬場恵峰師による講演会が開催された。その要約を記します。このレベルのお話が、今度の岐阜の講演会でされます。
人生の4つの目標
下記の4つの目標を定めないと人生の道に迷う。
・宗教を知る
信が生まれる。宗教とは人を信じる勉強。仏に手を合わすことではない。
・文化を知る
智慧が生まれ、物事を正しく観られる。
知識では正しく観れない。社会の流れをみて、顧客の顔を見て、商品を開発せねば、モノは売れない。それは智慧の世界で、知識だけでは商品開発も経営もできない。
・道徳を知る
掟を知り、命を正しくする。
・社会を知る
定(おきて)を知り、定を正しく運用する。
人生での自己表現
自分が長生きをすること。「あなたがいなくては困る」という人間になること。一番大事な経営とは、人としての経営である。人は裸で生まれた裸で死んでいく。 恵峰先生はよく人から「何でそげん、元気ばってん?」と聞かれるという。それは「私にはまだやることがあるから」と思うからだという。市長、議員、社長のバッチが外れた後が大切である。バッチが外れた後は、多くの人は国立病院が待っている。だから早く死ぬ。やることがないのだ。己がバッチを外して風呂の入る姿で、どれだけの人が付いてくるか。その姿で人を引っ張っていくのだ。それが本当の指導者である。市長のバッチでは、人はついてこない。
頭で学ぶから成功しない。「無理、無理」、俺には関係ない」という人が多い。体で学ぶから、頭に入る。馬場恵峰師は230回も中国に自費で行っている。一回の旅費30万円として7千万円近い金が消えた。その金は、今はポケットにはない。しかしその経験の知恵が頭に入っている。それは誰も盗めない。
身を殺さず、盗まず、犯さず。物真似では出はダメ、自分のものにしないから、身に付かない。規則を破るからうまくいかない。自然の法則を守ること。
口を偽らず、飾らず、二枚舌を使わず。心をむさぼらず、そねまず、過たず。人生で自分を磨き、最善を尽くすとは、「忙中に閑あり」である。
文学は感情の表現で、心情の輝きを表す。詞は和、詩は漢文である。工学は数値での感情表現で、技の輝きを表す。音楽は観性の物理的表現で、心の振幅を表す。政治は人の差配の技で、人々に安堵を与える。
「身口意」を三業という。その三業を晴らすために人間に生まれたのだ、と阿含経に書いてある。
知恵の光
身口意が全て出来るのが知恵
身 殺さず、盗まず、おかさず
口 偽らず、飾らず、二枚舌を使わない
心 貪らず、そねまず、過たず
そうして身口心を、全て完遂するのが「智慧」である。体で分かったことが知恵である。それは智慧の光。本を読んだだけで料理はうまくならない。体で覚えないと料理はうまくならない。人生も同じである。
人生の基本姿勢
以下の3つが出来てこそ生命の責任が生まれる
1.なりきれる
しっかりと自分を見つめる。
男になりきる、女になりきる。 結合されたあり方。
志、夢を持ち実現者になりきる。
2.やりきれる
3.捨てきれる
自我没却
小事を侮らず、大事を畏れず。気配り、見配り、心配り、で人生を送りたい。
馬場恵峰師 90歳 2017年4月8日 新潟での講演会
予告 2018年4月14日(土)13時~17時、岐阜市観光旅館「十八楼」にて、第三回同窓会で馬場恵峰師の講演会を開催します。一般の方の聴講も可能です。別途、その案内をブログでします。
2018-02-15
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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