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2018年1月20日 (土)

血の巡りの悪い大垣市

「大垣市中心市街地活性化基本計画」検証3

 表記の計画書(平成27年制定、平成29年11月29日変更)には、大垣の道路の未来計画が全く記載されていない。道路とは、経済の血路である。血路が十分でないと経済活動が、阻害される。2017年秋の台風22号の影響で、大垣市を南北に通す基幹道路の2本の内、1本が水没して経済がマヒした。その一番大事な件に対する対策が、表記計画書には、全く記載がない。そんな考え方では大垣市が衰退し、大垣駅前商店街も衰退するのも故あること。

 

大垣の道路状況

 大垣市を南北に通る大動脈である258号線のJR線高架橋は、昭和57年(1982年)12月15日の35年前に完成した。それから全く、新規の幹線道路を造る計画の煙のケの字もない。行政の怠慢である。行政の無能である。35年前から日本は車社会に大きく変貌して、経済が大発達したのにも関わらず、である。大垣を南北に走る道路の朝晩の通勤時の渋滞はひどいが、それを解消する計画さえない。その大事な南北の基幹道路の血路さえ、治水を怠り水没させて通行止めになる醜態を見せている。大垣市にはその反省さえない。それどころか、水没後に大垣市長がしゃしゃり出で防災視察をして頑張っていますと、「広報大垣」で大威張りである。お笑いを超えて醜態である。単に治水に金をケチり治水行政を放置したための天罰であると思う。そういう問題が起きないようにするのが危機管理である。表記計画書には危機管理の一言もない。

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 2017年10月23日 室村町アンダーパス水没

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 室村町アンダーパスの朝夕の渋滞4p25

 

5_2  道路建設の私案

経済の血路の確保が必要

 経済の要素である人・モノ・カネ・情報を運ぶ道路が整備されなければ、市の活性化など夢物語である。市内の回遊性の向上といって新市庁舎を建てる暇があったら、新道路を建設すべきである。物見遊山の暇人が市内を回遊しても、大垣の活性化にはならない。経済音痴の大垣市長は、節約と投資の区別がつかないようだ。トンチンカンな面に金をつぎ込んでいる。それでいて岐阜市新市庁舎よりも5割も豪華な大垣新市庁舎の建設に余念がない。

 

人の病気・経済の病気

 人が病気になるのは、不適切な食生活を過ごすことで、血管内部にプラークが溜まり、血液の流れが阻害されて、必要な血液(栄養素、免疫酵素)が、体の隅々に行き渡らなくなるのが原因である。それで心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、ガン等の病気になる。高血圧は、「血管にプラークが詰まって血流が悪くなったよ」との仏様からの警告で病気ではない。それを放置するから、深刻な病状に陥る。

 大垣経済の活動でも、経済の拡大に合わせて道路が整備されておらず、渋滞が激しいため、人・モノ・カネの循環に支障が出ており、経済活動に多大のロスが生じている。それは人で言えば、高血圧の症状である。そんな非効率な市には、企業は誘致しても来ないし、逃げていく。現在、大垣の工業生産額は減少の一途である。この5年で、工業は5%も衰退し、商業も5%衰退である。負の産業の介護・医療のみ大盛況である(40%増)。大垣市は産業の興亡を見ても老化の一途で、病気発病寸前である。

 

大垣市の病気

 大垣市役所は、長期政権で、癒着病と贅沢病にかかり、頭が高くなり、人の声を聞く耳が遠くなり、ヒラメの役人ばかりが繁殖して、意思の疎通が途絶えて、市行政がマヒ寸前である。大垣市の経営で、PDCAを回せないほど重病である。それが「大垣市中心市街地活性化基本計画」のあちこちに表されている。大垣市は大企業病のような、大市役所病に罹っている。

 

添付ファイルp25.PDFをダウンロード   p25-大垣市中心市街地活性化基本計画

添付ファイル5.jpgをダウンロード   大垣道路計画案(私案)

 

2018-01-20

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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