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2018年1月 1日 (月)

カテゴリー「五重塔を照らす智者の言霊」

 表記のカテゴリーを追加します。馬場恵峰師とご縁ができて十年余がすぎて、百点以上の書画が手元に集まった。それを眺めているうちに、一つの物語が生まれた。その多くの書画の中から、50点弱を厳選してまとめたのが本書である。

 

書の原点

 世には字体を崩して読めない字を描いて、芸術だと自己満足に陥っている書道界の流行がある。読めない字を書いては、字の持つ本性を無視した邪道、邪芸である。それに対して、「何時でも何処でも誰にでも」読める字を美しく書かれる恵峰師の書画は、並みの書画とは一線を画するものである。師の書がもっと世に認めらえることを祈念して本書をまとめた。

 正しい書法に則って美しく書かれた恵峰師の人生の訓言を読み返していると、生きてゆく勇気が湧いてくる。活字で読むのとは、違う世界である。そんなご縁を頂けたことに感謝。

 

五重塔の経緯

 この表紙の五重塔は、平成14年、日中正常化30周年、馬場恵峰ご夫妻金婚式と重なって、記念として制作された。製作は大工の新立広美さんが担当され、部材は台湾の桧を使い節が全くない。今では入手困難である。

 五重塔の壁面は、恵峰師作の漢詩文55首と正面和文の句は人生訓5句の60面である。最上段の蓮珠内には、釈迦如来像を安置し、塔内部は回向文、聖信念佛偈等の経文の各十句を揮毫。塔の内部の中心には阿弥陀佛像を安置し、その周りを経文で囲んでいる。

 

書名「五重塔を照らす智者の言霊」について

 五重塔は、人生の「生老病苦死」の過程を象徴する。荒波の人生航海で、暗夜の中の灯台のように導いてくれるのは、先人や智者の言葉である。人はたった一言で救われる。勇気さえをもらえる。そんな宝石のような言葉を、美しい馬場恵峰書で鑑賞して頂きたいとの編者の願いを込めて書名を付けた。

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 2018-01-01

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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