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2017年12月12日 (火)

クリスマスコンサート2017 第一部

ハープの演奏

 2017年12月3日、大垣フォーラムホテルでの「クリスマスコンサート2017」第一部で、足立優美さん(ソプラノ)、天野千恵さん(ヴァイオリン)、天野世理さん(ハープ)の協奏であった。

 その前に天野千恵さんからハープの紹介があった。私もハープの演奏をまじかで聴くのは初めてである。ハープの演奏は天野世理さんで、天野千恵さんの娘さんである。世理さんは祖母からピアノを、母よりヴァイオリンの手ほどきを受けた。現在、東京藝術大学音楽部1年に在学中である。

 

ハープの構造

 ハープは弦が47本で、手前の弦の材質がナイロン、中間がガット(羊の腸)、奥の長い弦がピアノと同じワイヤーである。ペダルは7本で、足で音の変化を付ける。半音を上げたり下げたりする。だから演奏スタイルは、見た目は上側の弦を弾きながら優雅に演奏しているように見えるが、下側は足をパタパタと忙しい。しかし、ハープ本体に隠れて、その足の動きは観客からは見えない。まるで白鳥が湖で優雅に泳いでいて、水面下で必死に足をかいでいるような姿である。両手でハープを抱えるようにして両側から、和音とメロディを弾く。ピアノの弦を両手で弾くような雰囲気である。その気になってハープの下を眺めると、ハープ本体の下側の胴体部が大きくなっているのを今回初めて発見した。

お値段はピアノほど。今回は東京から運んできた。通常はホール備え付けで、皆さんで共有である。ピアノのような扱いである。

 

演奏

 最初に天野千恵さんと天野世理さんがヴァイオリンとハープの協奏で、その後、足立優美さんと天野世理さんがソプラノとハープの協奏でバッハ~グノーのアヴェ・マリアを演奏された。その後、シューベルトのアヴェ・マリアを協奏された。足立優美さんが最初のドイツ語で、その後、日本語で歌われた。

 最後に天野千恵さん、天野世理さん、足立優美さんの3人で、聖なる夜(オー・ホーリ・ナイト)を演奏し、足立優美さん最初に英語で、次に日本語で歌われた。

 私は、本格的なクリスマスコンサートを聴くのは初めて、よき音楽会であった。

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 天野千恵さん

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 ハープの下側の大きさが良くわかる

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 天野世理さん 手の動きが良くわかる

7dsc01956_2  弦の色分けがよくわかる

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足立優美さん

 

ハープの起源

 ハープの起源は狩人の弓と考えられている。最も古いハープの記録は紀元前4000年のエジプトと紀元前3000年のメソポタミアとされる。シュメール王朝時代の遺跡からはほぼハープの原型と思われる楽器が発見されており、壁画の記録からも奏法もハープと同じものと見られる。古代の叙事詩やエジプトの壁画に現れている。聖書にもハープは登場し、ダビデ王が最も著名な演奏家である。実際にはその「ハープ」は十弦の一種のリラであった。レバーハープは演奏中にキーチェンジが可能になり、17世紀の後半に生まれた。これが発展し、近代的なコンサートハープが生まれた。

 

ダブル・アクション・ペダル・ハープ

 現代西洋音楽の独奏やオーケストラ、室内楽などで広く用いられているハープは、ダブル・アクション・ペダル・ハープである。このハープでは、47本の弦を変ハ長調全音階で張り、7本のペダル(上から順にフラット、ナチュラル、シャープ)を足で操作して、各オクターブのハ、ニ、ホ、ヘ、ト、イ、ロそれぞれの弦を同時に半音上げたり、全音上げたりできる。この仕組みにより、様々な調を演奏できる。しかし熟練してもペダルの操作を全て瞬時に行うことは不可能なため、オーケストラなどでは2人で演奏して、ペダル操作の不完全さを補う場合がある。音域は6オクターブ半を持つ。ピアノの音域が7オクターブなので、ほぼ同じ演奏能力を持つ。弦には識別用の色があり、各オクターブのハ(C)の音が赤、へ(F)の音が青(黒)となっている。

 この項、wikipediaより編集

 

2017-12-12

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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