« 増長天が見下ろす我が臨死体験 | メイン | 「ロボフェス大垣2017」で人命軽視を展示 »

2017年11月 6日 (月)

大垣市ドローン違法行事は,なぜ許可されたか(改題)

ドローン墜落事故と大垣市トイレ問題は、同根の業病

 2017年11月4日、大垣市で開催中の「ロボフェス大垣2017」でドローン墜落事故が起きた。午後2時5分ごろ、上空から来場者に菓子をまいていた小型無人機「ドローン」(直径約85cm、高さ約55cm、重量約4kg)が約10mの高さから落下し、5~48歳の男女6人が額や肩を擦りむくなどの軽傷を負った。当時周辺には子供約100人とその家族ら計約600人がいた。このニュースは全国だけでなく、全世界にも発信された。

 ドローンは協会側の委託を受けた各務原市のドローン製作会社「合同会社 空創技研プロペラ」代表櫻井優一氏(37)が操縦していた。櫻井氏は、国土交通省大阪航空局で今回の飛行許可を事前に得たと説明している。ドローンの飛行では、上空からモノをばらまいたり、大勢が集会している催し会場上空の飛行は禁止である。それが許可されたなら、行政の不正な関与も疑問視される。同社は平成27年4月に創業で、経験年数、実績は浅い。その違法な行為が簡単に許可されたのはおかしい。書類の虚偽申請か行政の便宜関与としか考えられない。

 ドローンを飛ばすためには、下側6メータの範囲を空けなければならない。10メータも上空を自由自在に飛んでいる飛行物体で、「飛行の下側6メータの範囲を空けます」と申請書類に書くなどは、行政と癒着をするか、行政の入れ知恵で申請書類をねつ造しないと、許可が達成できないはずだ。疑問が湧き起こるばかりである。なぜ違法の大垣市のドローン飛行が許可されたか、真相を究明してほしい。

 

事故会社のお寒い実態と責任

 「合同会社 空創技研プロペラ」はHPで検索しても、資本金と代表者が表示されるだけで、従業員数も売り上げも、会社理念も何も記載されていない。つまり操縦者兼社長の創業2年余の超零細企業である。安全性等にどれだけ取り組んでいる会社なのか全く不明である。その少ない会社情報の項目に、それもわざわざ「休業日は日曜日」と明記である。もっと顧客に知らせるべき大事な項目があるだろうと言いたい。

 その社長自らがドローンを操縦して事故を起こしたのだ。操縦専門のスタッフがいる規模の会社ではないのだ。ドローンの製品も寄せ集めの部品で造った零細企業の手づりの製品である。一流メーカの安全が保障された製品ではないのだ。なぜそんな会社にイベントを委託したか。それはコストが競争入札で一番安かったためであると推定される。安全という観点は無視されて、この業者が選定されたのは、事故という事実が物語っている。

 

大垣市が抱える業病

 それは、大垣市が抱える業病なのだ。大垣市長のなんでも節約、安ければすべてよしという思想が、ヒラメの部下や関係者に伝染して、市民の命や安全など知ったことではない環境を作っている。安くさえあれば、見栄えがあり、話題にさえなれば、安全などどうでもよく、全てよしという思想に汚染されているとしか思えない。事故と同時期、同地区で開催されていた元気ハツラツ市でも違法な拡声器の使用で、近隣住宅地に大騒音をまき散らしての行事である。住宅地に住む幼児の環境保護など金儲けのためなら知ったことではない、が大垣市行政の姿勢である。今回の事故は起こるべくして起きた事故である。不幸中の幸いで、死者が出なかったが、死亡事故になっていれば、全世界に大垣の恥をさらすところであった。全ては安価至上主義、市民の人命軽視、住民無視の市政、の大垣市長の責任である。同じケチの思想で、問題が起きているのが大垣市トイレ問題である

 

大垣市トイレ問題

 大垣市は、数年前に水門側沿いにある3つの公衆トイレを江戸風の外観のトイレに建て直した。そのトイレがコスト至上主義の安普請のため、排水処理が手抜をされているようで、頻繁に詰まって、床がいつもべたべたで汚らしい。外観をこげ茶色の風体にしてあるので、内装も同じようで暗い。そのため清潔感がなく、汚れがあっても目立たないが、ますます汚らしい。トイレの汚さは、大垣市の職員さえもが「大垣市公衆トイレは、観光都市のトイレの汚さでは日本一」と断言するほどである。

 

安普請でトイレ建て直し

 大垣市街中心部の水門側沿いのトイレは、40年ほど前に当時の森市長が、観光地としての公衆トイレを恥ずかしくないようにと刷新する英断をして、費用3000万円で建築した。商店街の店主達の中には、そんなのは不要という意見があったが、森市長(当時)は商店街と何度も話し合いをして納得してもらっての建設であった。

ところが、誰の入れ知恵か、数年前にその立派なトイレを江戸風にしようと建て直すことになった。その費用が1000万円以下で建築された。費用が3分の一以下になれば40年前の物価を考えれば9分の1以下の費用である。安くなった分だけ、当然どこかで手抜きがされた。その手抜の部分の一つが排水部分である。そのため頻繁に排水が溢れるという事態となった。内装も安い化粧合板の暗い内装で、暗く安っぽくなった。前のトイレは。まだまだ使える堅牢な排水構造で、機能も完全な構成であった。それを、わざわざトイレを建て直した。その費用で誰か美味しい汁を吸ったのかと勘ぐってしまう。担当した建築工事業者も、堅牢に作ってあるので壊すの大変であったぼやいていたという。その時の市民の意見聞取りでも、このトイレに関係のない遠くに住む住人に、大垣市役所は、書類の形式を整えるだけのために意見収集をしたと言う。トイレ近隣の商店街の住民の意見の声を、大垣市役所は「無視」したという。

 

トイレ費用節約を筆頭にしたケチ思想の顛末

 現在は、そのトイレ掃除の費用も「節約」しているようで、日本一の汚さである。観光都市大垣として恥さらしである。すべて「安かろう、悪かろう」という経済原則に則った当然の結末である。安全とトイレにはお金をかけないと、文化都市として恥ずかしい。それが節約第一主義、機能は二の次の考えの今の大垣市長は、日本の恥であるということに思い至らない。頭がいいのと、知恵があるのは別である事例である。その結果が、今回のドローン墜落事故である。大垣市長のケチの思想が、死亡事故にも発展する恐れがあった事態であった。

 

トイレが会社や家庭の状態を示す

 トイレをみれば、その会社や家庭のレベルが分かる。それは経営コンサルが会社診断をする時に必ず見る項目である。イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏も、トイレ掃除に情熱をかけて会社を大きくした。岐阜県出身の野田聖子議員も帝国ホテルでの修行時代にトイレ掃除に情熱をかけて、人格と会社を磨いた。大垣市はトイレを汚い状態にしたままにして、大垣市の恥をさらしている。それでいて、大垣市長は金のかかる新市庁舎の建設に余念がない。それも治水の失政、市内の交通渋滞放置、市民の命の軽視、静かな住宅地を拡声器での生活破壊、トイレの汚さを放置して、である。

 

本件は、大垣市民の命に係わる情報です。再発防止のため、多くに人に転送下さい。

2017-11-06

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

コメント

コメントを投稿