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2017年11月16日 (木)

幸運の女神の後頭はハゲ

 幸運の女神には前髪はあるが後ろ髪はない。来たチャンスは前髪で掴めとの格言である。2014年11月20日、仙台の藤崎百貨店で、絵佛師岩田明彩さんから曼荼羅の説明を受けていた。そのとき、その展示コーナ横に天女の佛画が展示してあり、営業マンとしての(?)明慶先生がその佛画の説明をされた。いい絵だな、と納得して手を出そうとしたら、同席の齋藤明彦社長が一瞬先に手を出して、天女様は遠く盛岡市まで拉致され飛んでいってしまった。震災復興で忙しい地を優先して先に盛岡に行かれたのは、慈しみある天女の心遣いであろう。齋藤さんが中国の清龍寺で写経納経した功徳のようだ。

 

天女

 天女とは欲界六天に住む天上界の女性の天である。吉祥天女、弁財天女はそのうちの一天である。六天とは欲界に属する六種の天、すなわち四王天・忉利天・夜魔天・化楽天・他化自在天である。

 幸運の女神と親しい天女にも後ろ髪はなかった。天女の後ろ髪は「かつら」であった。それに騙されると判断の遅れとなる。慈しみの天女が訪れたら、きつく抱きしめないと即去っていく厳しさがある。慈厳を併せ持つ佛様である。縁に対して己の眼力が試される。

 

人生という芸術作品

 芸術品の入手は一瞬の判断が勝敗を分ける。芸術という人生も同じで、一瞬一生で、一瞬の判断の遅れで、天女は手の届かない所に飛んでいってしまう。その一瞬一瞬の判断の積み重ねが、人生を創る。決して偶然の人生はない。自分の決断の連続が人生を創る。経営では社長の決断が、会社の未来を左右する。決断を正しくするには、決断の練習をすること。成功のためには、多くの失敗をするため小さい決断を多くすること。決断をしないのが最大の失敗である。

 明慶先生のモットーが「next one」であることを思い出し、気持ちを取り直して岩田明彩師に同じ佛画の製作をお願いした。その佛画が年内ぎりぎりの2014年12月30日に届き、年の良き締めくくりとなった。

 この作品「飛天」には絵佛師岩田明彩さんの特別の思い入れがあり、今後の「飛天」シリーズの代表作になるよう勉強をされているという。人生では跳ばねばならない時もある。天を翔ける夢の実現に精進している自分には励みになる絵である。ご縁に感謝。

 

図1 一瞬一生 馬場恵峰書 2014年

図2 絵佛師 岩田明彩師作「飛天」2014年

 

Photo

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2017-11-16

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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