墓面の揮毫 4/4(型紙とTIMMチェロ)
馬場恵峰先生に書体の大まかな了承をもらったので、2015年9月30日(水)、松居石材店で、松居店主と二人で、型紙の確認をしながら、鉛筆と消しゴムで少しの修正をすることになった。それでも小1時間ほどの手間がかかった工数となった。書家が揮毫した書をそのまま墓石に彫ると、字の線が細く見えて、貧弱な字体に見えるという。そのため、上下の配置の隙間や線の太さを誇張して太くする必要があるとのことで、二人がかりで修正をした。型紙を作るのがこんなにも大変だとは思わなかった。松居店主も、今はほとんどがパソコンのフォントで作成するので、手書きの字の型紙作りの作業は10年ぶりとのこと。型紙の完成まで、結果として長崎の先生宅に3回、松居石材店に何回も通うこととなった。それでも納得できる仕事ができて良きご縁の巡り合いであった。
再修正
2015年10月10日(土)、松居石材店店主より、「黄鶴」の字が傾いているのと、「仙」の字の大きさを修正したとの連絡があり、彦根に出向き確認をした。一つの墓面の型紙を作るのは大変な労力である。難しいお願いを嫌な顔をせず対応していただいた松居さんに感謝です。
TIMMのチェロとのご縁
北尾道仙は、1734年没のご先祖である。能関係の謡いの名手と推定される。2017年9月29日、大垣市の音楽堂で河村先生と共演したドイツのティムさんの愛用のチェロが、300年前の1717年頃に制作されたという。同じ音楽関係でもあり、ちょうどご先祖が活躍した頃に生まれたチェロで、本件の歴史を知り今秋にして、何かご縁を感じた。
図1 型紙 松居石材商店にて
図2 型紙 2015年9月18日版
図3 型紙 最終版
図4 生誕300年のチェロを演奏するTIMM(リハーサル)
チェロの表面の傷跡に300年の歴史を感じる
大垣市音楽堂にて 2017年9月29日
2017-10-11
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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