室村町四丁目地蔵菩薩尊の輪廻転生
死があるから生がある。死なくして生はない。死がなく永遠に今のままが続くのも地獄である。その地獄も永遠に続くわけではない。その地獄もいつかは春になる。諸行には何時かは終りが来る。常に変化する「無常」であるのがこの世である。そう思うとき、105年ぶりに新しい魂を宿したお地蔵様が、生まれ変わるのは喜ばしいことである。
2016年5月初旬の開眼法要に向けて、岡崎市石工団地の「石彫の戸松」(明治35年創業)4代目戸松政洋社長が、新お地蔵様を製作されていた。
新地蔵菩薩尊の誕生
2016年4月16日、事前にお地蔵さん用の真新しい土台が据え付けられた。
2016年4月19日の朝8時に岡崎の石工団地を出発した石田石材工房の石田観仙師の運転で、新しいお地蔵さんが運ばれてきた。午前10時より始めて2時間ほどで無事に据付工事が終った。開眼法要は4月30日、9時からと決まった。
日柄の良い2016年4月27日(大安)、室村町四丁目地蔵菩薩尊像回りの最終仕上げが完了した。その後、お帽子を被せ、お体にさらしを巻いて封印して、4月30日の開眼法要に向けての準備が整った。
私は一連のお地蔵様設置工事の見学は初めてのことで、構えて写真を撮った。前の地蔵尊のお顔は、童の幼さが残る面影であったが、新しい地蔵尊は日本の成熟さに合わせたように、少し大人びたお顔の地蔵尊になっている。帽子のない状態でのお姿を写真に収める機会が少ないので、早朝から撮影を開始した。曇り日でコントラストが付きすぎず、よき撮影日和であった。
図1 台座が完成 2016年4月16日
図2 トラック上の地蔵尊を見つめる石田観仙師と石寅の藤井重雄社長
図3 蓮華台の設置
図4 地蔵尊を慎重に持ち上げる
図5 地蔵尊を慎重に持ち上げる
図6 地蔵尊を慎重に設置
図7 お顔の撮影
帽子のない状態でのお姿を写真に収める機会が少ないので、早朝から撮影を開始した。曇り日でコントラストが付きすぎず、よき撮影日和であった。
図8 帽子をかぶったお顔
図9 お体にさらしを巻く藤井社長
図10 水受けもステンレス製取り外し式で掃除が楽になった。
花立ての水入れも容量アップ。蝋燭立ても最新式。
図11 2016年4月27日09:00 開眼法要の準備完了
2017-09-07
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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