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2017年8月24日 (木)

人生の貸借対照表

 自分の人生の貸借対照表を確認したい。残縁高はいくらになっているか、人生の決算書で、どれだけの付加価値を生み出してきたのか、己の損益分岐点年齢はいくらであるのか、還暦を迎え人生決算書を確認してたい。金銭面の決算書では見えない自分の人生が見えてくる。見えないご縁の蓄積こそが、人生の宝である。明徳、感恩、報恩で人生を振り返ることが、PDCAを回す人生経営である。

 

集めたものと返すもの

 知識やお金をいくら貯めても、それは死蔵である。知識だけではどうにもならない。お金も知識も死蔵すると腐ってくる。経験を踏まえて世に問うてこそ、磨かれ洗練されて、それが見識になって自分に帰ってくる。それを回してこそ智慧が出る。使う過程での利子が智慧である。受けたご恩も、世に回してこそ生きてくる。ご恩を受けたら、少しプラスをしてお返しすると、倍返しのご恩が帰ってくるのが佛界に近い人間界である。多くお返しが出来るとは、それだけ儲かったからである。儲からなくても、後から佛様が利子をつけて返してくれる。税金はたくさん納めたほうが良い。それは収入が多いという成功の証しである。脱税や節税対策など、縁罪人のすることである。

 

不良債権者

 今まで、成人までの教育費とその後の自己啓発費の出費の累計額と、日々の出力のための必要経費(変動費)の累計額の合計が、社会へ生み出す付加価値額を比較して、何時になったら収支がバランスするのは何歳かであるか。その歳を損益分岐年という。通常は還暦の歳である。最低でもその歳までは世に貢献する働きをしたいもの。その前に、亡くなるか、隠居の身になるのは、ご先祖、両親、社会への恩返しが出来ない負の遺産となる。社会の足を引っ張ることになる。借金を背負ってのあの世への旅立ちは不良債権者である。

自分の付加価値生産額=(月当たりの社会への貢献価値)×(働く年月)

 

自分の付加価値

 自分が社会に与える付加価値とは何か。橋を架けるのも、モノを生産するのも、後進の指導も、ボランティアをするのも全て付加価値を生む仕事である。遊びほうけていなければ、全て付加価値生産者である。学んで能力を上げ、高付加価値生産者としてありたい。

 

図1 人生のバランスシート

    持てる資産を回さないと死蔵である。

    持って次界には行けない。

図2 ご縁の賃借対照表

図3 人生の損益分岐点

 

2017-08-24

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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