« 仕事とは何か 創造とは何か  | メイン | 磨墨智 503.定年まで大過なく過ごさない(改定) »

2017年8月10日 (木)

インプラント 27(耳)

3.27 観音菩薩様の耳での判断

  二つの事象が接してこすれると、ミクロ的な現象として破断が起こり、必ず音が出る。これはトライボロジーの世界である。その音を耳からの目で聞くことができるか、心の耳で聞くことができるかどうかである。問題があれば必ず雑音が発生する。その「萌しとしての音」を心の目で「観る」能力が、経営者に求められる。心して観れば心眼が開く。それができなければ経営者として失格である。

 「耳」という字の真ん中に、「目」がある。「目」の上下の線が両端に伸びている。それが上の人たちの声、目下の人たちの声を見なさいであり、「目」の下に伸びた線が、自分の心底から聞こえてくるご先祖様の「助言」の声を観なさい、という意味である。「助」とは「目」の「力」と書く。

 問題がなければ、スムースな接触で音は観えない。インプラント手術からは多くの不協和音が聴こえる。観音菩薩様は全てを観ておられる。「心の耳を澄まし、天のメッセージに聞き入ろう」(安岡正篤師)。心の耳を澄ますと、眉間にある心の第三の目が開き、この世の真実が見える。

 

図1 聖観音菩薩像 松本明慶大仏師作 楠 1尺

 

2017-08-10

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

佛像の著作権は松本明慶大仏師作にあります。

Photo_2

コメント

コメントを投稿