カテゴリー「吾が人生の師天王」を追加
松本明慶先生に虚空蔵菩薩像の制作をお願いしたら、その納佛直後に高野山の中門に納める四天王の修復・新造佛を納佛直前に拝観できるご縁に出会った。それに関する記録と所感をまとめていたら、今までに人生の師との出逢いから様々なご縁の生成になっていることに気がついた。そのご縁のエピソードとその学びを、この冊子でまとめた。本書は私の今までの学びの集大成となった。
師天王の目からの考察
この書で現代社会の病巣も描写した。我々は豊かさを求めて働いてきたが、それで本当に豊かになったのだろうか。身近で起きる事象を「師天王の目」からの観察すると、我々の社会がどんな風に見えるかである。
これは私の半生記でもあり、私の人生経営書でもある。経営とは昔から連綿と続く経糸の歴史の営みの中で、己が創る今の時代の横糸を織りこんで創る曼荼羅模様の織物である。これは還暦までの第一の人生を昭和と平成の中で生きた遺書として、また第二の人生を歩く時の躓き防止のための体得知書としたい。この書が皆様の人生を考える上で、何らかのヒントになれば幸いです。
表紙説明
大佛師松本明慶謹彫 広目天、増長天
新造佛が完成し、高野山に納佛直前の姿。(松本工房にて 2014年10月8日)
「師」とは: 「つみする」の意味である。「師」の左側は大きな肉の象徴である。つくりは「辛」(音)でその省略形が「帀」で刃物の象形である。敵を処罰するという目的で、祭肉を奉じて出発する軍隊の意味を表す。転じて指導者の意味を表す。己の間違った考えを刃物で切り取り、処罰してくれるのが師である。
「曼荼羅」とは: サンスクリット語のnandalaの音写した言葉で、本来の意味は“本質、中心、真髄などのもつもの“を表し、仏教では仏の悟りとその世界を意味する。
017-07-23
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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