ピアノ騒音殺人事件 7/12
後姿から日本の未来を見つめて
人はその後姿に性格と育った履歴が現れる。人は育った環境で、その性格が大きく変わるのを実例として、私はこの5年間の定点観測で体得した。国家試験の受験勉強のため、毎日大垣市立図書館の学習室に通っていた。その学習室で、私の座る位置は、全体を見渡せる最北端の席で、毎回同じであるが、周りに座る学生や社会人は、年毎に変わるし座る場所も毎日も変わる。第一学習室の50名の座席は土日では満席だが、平日は30名ほどで、小学生から、高校生、学生、社会人まで多くの人が学習に勤しんでいる。またその人たちが千差万別なのである。この5年間余、30名×300日×5年で延べ約45,000人の後姿を見続けた。
この45,000人の中で目に付いたのは、下記事例である。その後姿にその人の生き様が現れている。何も言わなくてもその後姿を見れば、その人の性格と家庭と未来が見える。この子達の大部分が真面目に勉強をしている。それを目の当たりに見ると、日本の未来もまだ希望があることを感じる。この子達が未来の日本を背負ってくれる。私の年金を支えてくれる? 頼もしい限りである。真面目に勉強しているその子達に、音の暴力をふるう人間の行動を観察した結果が以下である。
シーンとした静寂の空間で、音の暴力をふるう人間模様
・イスを引くとき無造作に大きな音を立てて立ち上がる人
パイプ椅子が共鳴して大きな音を立てる構造となっている。
設備も床の構造も悪い。改善の計画はあるというが5年以上も実施されない。まさにお役所仕事の象徴である。無造作にイスを引けば大きな音が出ることが分かっているのに、空気の読めない人の行動は愚かである。それに気の回らない人が人生で出世できるわけが無い。
・イヤホンで音楽を聴きながら、大きな音を立てて立ち上がる中年女性
注意しても、逆に言いつけオバンになり、反撃して大喧嘩を仕掛けてくる。
・私が大喧嘩をしていても図書館の副館長も、見て見ぬふり
・図書館館長と直談判をしてものれんに腕押し。お役人の無責任の極み
・大きな靴音を無神経に立てて歩き回る人
己の立てる音には無神経な大人が多い
・学びの場にハイヒールで、甲高い靴音を響かせて平然としている女性
無神経としか思えない。
・猫でもあるまいし、身につけた鈴をチリンチリンと鳴らして動く老若男女
甲高い鈴の音は静寂な部屋中に響き渡る。本人は洗脳されて意識が無い。
こういう人が静かな演奏会場でも、鈴をチリンチリンと鳴らす。
・ヘッドフォンで音楽を聴きながら勉強している為、己が出す騒音に無神経。
こういう子が、イスを無造作に引いて大きな音を出し、鉛筆の筆記音を立てる。
・無造作に机の上にキーホルダーを放り投げ、部屋中に響く金属音の立てる人
・携帯の着信があると靴音も高く飛び出していく子や大人
・携帯の着信があると出て行く途中の室の中で「モシモシ」とやる異常者
部屋中にその声が響く。それが他人迷惑と感じない感性が哀しい。
・ゲームに没頭して2時間も時間を費やす子。
勉強の場の雰囲気を壊している。そんな子がいると勉強の緊張感が無くなる。
ゲームをやるために税金でこの施設を整備したわけではない。
・使った学習机を消しゴムのゴミだらけにして、そのまま帰宅する子や大人
どういう家庭躾を受けたかよく分かる。大人でも出世できない人なのだろう
・携帯を机の上に置き着信振動音を部屋中に響かせる大人
机の上板が共鳴板となり高い音を室中に響かせる。無神経の極み。会社でも同じ無神経な行動を取っていて出世から外れたのだろう。
・
以上はシーンとした学習室内の静寂を破る「騒音」と人間模様である。そのシーンとした空気が感じられない無神経な人といえる。そこまで日本人が劣化したのかと情けなく思う。学習に神経を集中させていると、この集中を中断させる騒音が入ると腹が立つ。ところが騒音を出す上記の人たちは、それに全く気づいておらず、全く無頓着なのだ。そんな類の人間が、昔のピアノ騒音殺人事件に縁があった同類だと考えてしまった。そういう神経の大人は、空気を読めないため(KY)、出世もできず左遷させられる。それが世の中。本人だけが、なぜオレが?という。図書館は世間の未来の縮図である。
2017-07-11
久志能幾研究所 小田泰仙 HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite
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