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2017年5月26日 (金)

恵比須軕のお頭渡しの儀

   1679年(延宝7年)、第4代藩主戸田氏西公が恵比須神を祀るにあたり、先代の出身地である摂津の広田神社に祀られている西宮の恵比須神に、人を派遣し祈願したといわれる。現存の恵比須大神の人形は左甚五郎の作と伝えられる。

伝説によると、恵比須大神の人形の顔面の塗料が剥げていたので、塗り師が塗り変えようと顔面に手を触れた途端、口から火を吹いたといわれる。

 また祭礼の日に雨が降ると、恵比寿様が鼻を垂らすという伝説も残っている。

 本楽の夜、各町の軕が曳き分かれた後、その年の担当町から次の年の担当町へと恵比須大神の人形の御頭を渡す儀式「お頭渡し」が古来と同じ手順で、今も伝統行事として執り行われる。お頭はその次年度の担当地区の代表の家で保管される。ある家では、そのお頭は耐火金庫に納められて大切に保管される。毎月、1日と15日は、保管地区の神社でお頭を飾って神事が行われる。

 船町、伝馬町、岐阜町、宮町の4町内が一年交代で担当している。

  ウィーンは音楽の都、芸術の都。同じように大垣は水の都、文化の都である。大垣も大垣まつりの季節になると、町内で軕山車を曳いて回るときのお囃子の笛の練習音が響きてくる。大垣は音楽の都でもある。大垣は昔から交通の要所に位置して、東西の文化の交流が盛んであった。人の交流のある所に文化の花は咲く。

 

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