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2023年9月27日 (水)

六つ墓村の墓じまい、タタリで癌に? (2/2) 改訂版

墓じまいの「たたり」?

 墓じまいの4年後の2019年1月、私にがんが発見され、摘出手術を受けた。自覚症状がなかったので、ステージⅢaとガンが進行して手遅れ寸前であった。転移はなかったが、主治医から「5年後生存率は51.6%」と宣告された。つまり5年後までに、同じ病気の人の半分は死ぬ計算である。それは過去の統計上の確率である。

 そして手術後の標準治療として抗がん剤治療を計画された。それを受けないと命の保証はしないと脅された。私はその抗がん剤治療を拒否して、医師と喧嘩別れをした。

 それから抗がん剤治療に代わる治療を求めて、ネットや本で情報を集め全国を放浪した。横浜のHクリニックにも足を延ばした。そして船戸クリニック(養老町)に行きつき、半年ほど治療を受けた。船戸院長先生は、自身もガンを経験されており、親身になって診察をしてくれた。しかし保険がきかない自由診療で、少々お金がかかった。命にかかわることなどで、敢えてそれを進めた。

 抗がん剤はガン細胞を攻撃するが、それ以上に正常な細胞も攻撃する。免疫力の下がった高齢者には地獄である。私はその知識があったので、抗がん剤治療を拒否した。医者は大病院という組織の一員なので、病院が決めた方針に従わざるを得ない。治療をするのと、病気を治し、再発させない仁術の医とは違うのだ。現代の医学は算術である。そこに医療業界と医薬品業界との癒着の問題を垣間見た。

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 船戸クリニック   船戸クリニックのHPより

愛ある医療を目指します | 岐阜養老の船戸クリニック (funacli.jp)

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 ガン再発防止としての点滴

  週に2回、約1時間の点滴と1時間の温熱療法である。それが約半年間続いた。ガンを治すのではなく、癌が再発しないようにする予防治療である。私はずっと点滴液の落ちるのを凝視する。点滴液の落ちる様を見ながら、人生を考えた。それは座禅に似ていた。

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癌はたたり

 がんはご先祖の「たたり(多々利)の声」であった。それを私は謙虚に受け止め、がんになった真因を探り、生活習慣を見直した。なんとか今、手術後、4年生きている。

 ご先祖の使者である癌は、一言も「死ね」とは言っていない。癌はただ「間違った生活を変えなさい。そのままでは早く死ぬ」と告げているだけだ。

 ご先祖の霊はたたり(祟り)をしない。そもそも子孫を可愛いと思っているご先祖がたたり(祟り)など、するわけがない。この世では形ある力を出せない霊が、子孫のことを思って、病気や事故という形で危険を教えてくれているだけだ。そのメッセージを謙虚に受け止めよう。

 

利益

 「多々利(たたり)」「利」とは、仏様からの恩恵である。利益(りやく)とは、仏語で、仏菩薩などが衆生など他に対して恵みを与えること。恵みを与える種々の行為。また、その恵み・幸せ。利生(りしょう)の事である。

 それから派生して、利益りえき)という経済用語が出来た。

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 因果応報

 がんになったのには原因がある。どんな事象も因果応報である。良いことをすれば良き結果が生まれ、悪いことをすれば、悪い事象が起きる。癌の部分を摘出するのは対処療法である。だから癌になった真因を追及して、再発防止をしないとガンが再発する。なぜ何故を5回繰り返し、ガンになった真因を突き止めないと、再発する。元を断たなきゃダメなのよ。

 がんとは人体で日々再生される細胞の不良品である。人体は一日に1兆個の細胞を創り出している。そのうちの5千個ほどががん細胞という不良品である。正常な健康状態なら、免疫酵素がそれを排除してくれる。しかし生活が乱れていると、それがうまく機能せず、癌細胞が生き残る。それが長い間に増殖して癌となる。目に見える大きさになるまでに10年はかかる。

 人体の生産品でである不良品の削減は、トヨタ生産方式に品質管理で行う。不良品が作られてから対処するのではなく、生産工程で不良品を出さないような作り込みをするのがトヨタ生産方式である。がんの摘出手術は応急処置の対処療法である。真因を見つけてそれを無くさない、再発する。

 ある意味、ガンはご先祖様からのメッセージであった。その不幸が心筋梗塞、脳梗塞、交通事故、新型コロナ感染でないのは幸いである。それでは即死状態で死の対応ができない。また自分が認知症になれば、その対策も打てない。がんならば死ぬまで時間があるので、改心?して対策と心の準備が出来る。その警告が「たたり(多々利)の声」である。

 

使者

 がんはご先祖様が派遣した使者である。その名は観音菩薩である。観音菩薩は、衆生の悲しみの声を観て、駆けつける菩薩様である。観音菩薩様は私の生活の不協和音を観て、私に危機を伝えた。観音菩薩様はこの世では、物理的な力がないので、ガンにメッセージを託した。それは眼施(がんせ、癌施)である。私は愚で、検査するまで気が付かなかった。このガンは自覚症状が皆無であった。音なし?の構えである。

 私のピアノの師である河村義子先生が、その直前の2018年12月25日、がんで亡くなられた。それで胸騒ぎを覚え、翌年早々にがん検診を受けた。それが私のガンの発見のきっかけ(ご縁)であった。河村義子先生とのご縁がなければ、私の癌の発見は遅れただろう。それが癌の末期になる寸前で発見できて、転移もなかったのが助かった最大の要因である。

 その河村義子先生の戒名が「聖観院教音義愛大姉」である。なにか因縁のある素晴らし戒名である。

 

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 松本明慶大仏師作 聖観音菩薩像

 この姿は、衆生の悲しみの声を観て、裾を上げ、一歩前に足を踏み出す姿を現している。

 この仏様は2011年にご縁があり来宅された。

 私が前職を定年延長せず、大垣に帰郷したので出会えた仏様である。

 大垣に帰郷しなければ、出会えなかったご縁である。

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がんのメッセージ

 ガンは自分の生き方を訂正しなさい、とのメッセンジである。

 生活習慣を見直して、休め。

 食生活と生活習慣を見直せ。

 自分を大切にせよ。

 毎日を大切にして、常に夢を持て。

 人の温かさに感謝せよ。

 小欲少食で。

 義務感、正義感を捨てて、気楽に生きよ。

 今一度、人生を考え直せ。

 一日一日を大事にしなさい、

 自分を受け入れ、他人を受け入れよ。

 全ての事象に感謝せよ。

 全ての事象はメッセージを発している。

 その事象は声なき経を唱えている。 

 自分の最期を考えよ。

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引用文献:

  この内容は、船戸クリニックの『フナクリ通信 第123号』を参考にした。私は船戸クリニック(養老町)の船戸祟史院長先生から、がん手術後のがん再発防止の治療を受けた。愛知県がんセンターでは、手術後の標準治療は抗がん剤治療である。私はその治療を拒否して、薬剤医師と喧嘩別れをした。それでネットで別の治療法を探して、それで見つけた病院であった。

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2023-09-18  久志能幾研究所通信 2750号  小田泰仙

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