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2023年4月 7日 (金)

石田大垣市長、市民を「猿」扱いして防災費を騙す

 

 2022年4月初旬の金曜日、危機管理室で竹内室長と担当者Iに防災補助金の増額を陳情。目的は約70万円の防災倉庫の新設のため、補助金を増やして欲しいためである。小さな自治体で、約70万円の防災倉庫新設費用は重くのしかかる。防災倉庫新設のため、補助金をなんとか増やして欲しいと約1時間の押し問答をしたが、大垣市は、「検討します」だけでオシマイ。暖簾に腕押しだった。

 大災害時は、市内が大混乱で、消防署も大混乱で、あてにはできない。それは過去の大震災時の混乱で実証すみだ。だから非常時は、自分達で自分達の街を守らねばならぬ。そのための防災倉庫の整備である。

 

 その翌週再度、危機管理室に出向き、町内の防災準備計画書を元に、防災補助金増額を陳情した。前回と同じく約1時間の押し問答をしたが、また「検討します」でおわりである。

 士農工商の封建社会という大垣市で、下々がお上に直訴すれば、なんとかなると思った私は愚かであった。

 

 その半年後、年最大15万円の補助金が2年間で30万円の補助金体制に変更されたと別ルートで教えられた。直接は教えてもらえなかった。しかし実質的に、補助金の増額は無し。

 

 そして「広報おおがき2023年4月1日号」で曰く「安全で安心できるまちづくり」の「自主防災組織支援事業」として、「防災倉庫や除雪機などの購入に対する補助金限度額を増額し、自主防災組織が行う防災資機材の整備などを支援する。」である。

 

 これでは「朝三暮四」である。これでは「大垣市長が市民を猿扱いして防災費を騙している」と同じである。その大垣市長が自慢げに「広報おおがき」で「安全で安心できるまちづくり」をぶち上げているのだ。お笑いだ。

 

 私が陳情して一石を投じた効果であったようだが、実質的には無価値の処置である。それも私が提案した内容を、如何にも市が「安全で安心できるまちづくり」の事業として市独自の計画のように発表する。恥知らずである。

  この計画は、補助金総額は変化なし。私の真の陳情内容は、補助金の増額である。

 

 新制度では、初年度に30万円の補助金を受け取ると、翌年度は補助金がゼロ円だ。大垣市は、びた一文も防災準備の補助金を増やす気はない。それでは「安全で安心できるまちづくり」はお笑いの宣言である。

 

 話を進めていた担当者Iは、2023年4月1日付で別部署に異動である。それが原因で直接の担当者は飛ばされた? お役人の世界では、前例を変えてはならないようだ。士農工商社会の大垣市では、士は商に情けをかけてはならないのだ。

 私は、また事前情報ゼロの担当者と同じ交渉をせねばならぬ。

 そもそも、本来行政が建てねばならぬ防災倉庫を、なぜ住民の負担で建てねばならぬのか。それが一番のボタンの掛け違いである。お上は大垣市民を愚かな猿と思っているようだ。

 

『列子』の「朝三暮四」の話

 宋の国に狙公と呼ばれている男がいた。狙公というのは「猿好きのおやじ」の意。猿回しをなりわいとしていた。たいへんに猿を可愛がり,猿もまた公によく懐いていた。

 公は家の者の食を減らしてまでして、猿に餌を与えていた。しかし急に貧乏になり、猿の食いぶちを制限せざるをえなくなった。

そこでまず猿を騙してこう言った。「おまえたちにドングリの実をやるのに、朝は三つで晩は四つにしようと思うが,どうかね」と。

 すると,猿たちはみな立ち上がって怒りだした。そこで狙公は、急に言葉を変えて、「では朝は四つ,晩は三つでどうかね」と言ったところ,猿たちはみな喜んだという。

  列子は、中国戦国時代の諸子百家の一人列禦寇の尊称。または、その列禦寇の著書とされる道家の文献を指す。

 これは大垣市長が大垣市民を騙す手口である。小賢しい者が、愚か者を言いくるめる手口である。

「大垣市の危機管理体制は絶対に信用するな」と心に刻んだ。

「自分の城は自分で守れ」トヨタ生産方式の鉄則である。

 大垣市長は何を勘違いしたのか、自分達の城(大垣市新市庁舎)だけを、防災万全して、のほほんとしている。なにせ県下一豪華な新市庁舎である。役人の風上にも置けない愚劣さである。その立派過ぎる市庁舎の為、3億円の維持費が足りなくなり、ゴミ袋有料化をごり押しした。それもゴミ量が減っているのに、増えたと大嘘を言っての増税である。

 

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   「広報おおがき2023年4月1日号」

 

 2023-04-07  久志能幾研究所通信 2662号  小田泰仙

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