待つ人生から仕掛ける人生へ。シュールからリアルに
私が山路徹個展「絵・詩」で、山路徹先生スケッチ画「骨まで待つわ」を見て感じたことは、いとしいことを待つだけでは、シュール、死ゆる、であった。待っているだけでは、死の状態だ。私はまだ「リアル」に煩悩にまみれて生きていきたい。
「シュール」とは、「現実離れ」「非現実的」という意味である。「シュール」には、そのほかに「不条理」「極めて独創的」「非日常的で理解不能」などの意味も含む。
仕掛ける人生
この歳まで生きてきて、思うことは、人生で待つだけの時間を作ってはならない、だ。黙って待っているとは、何かに洗脳された状態だ。人生で待っている時間を過ごすよりも、それを仕掛ける時間にするべきだと思う。
仕掛けるとは勉強することだ。充電することだ。動くことだ。勉強すれば、動けば、何かが変わる。何もしないでも、生命は冷酷に死に向かって老化がすすむ。普通は80年で命が尽きる。待っているだけでは、骨になってしまう。骨になっても、80年も経てば土に還って消えてしまう。それだけは避けたい。
天中殺
長い人生では、何をしても報われない時期がある。その期間はただ待つだけで時間が過ぎている。占いの世界ではそれを空亡(四柱推命)、天中殺(算命学)、『六星占術』の「大殺界」という。
私も若い頃は占いに凝り、空亡や天中殺に振り回されは、人生の決断を誤ったこともある。今思うと占いに「洗脳」されたのだと気が付いた。自分が弱いと、人生の選択で占いに左右される。それも麻疹のような経験だと、今にして醒めた眼で回想できる。私も煩悩にまみれた凡人だから仕方がない。
共産党という洗脳
今でも共産党を支持する老人世代が1%ほど存在する。50年前の学生運動で全共闘活動を見て過ごした世代である。その洗脳がまだ溶けていないようだ。先進国では共産党の設立が法律で禁止されている。それなのに、日本では国政選挙で共産党を支持する人が1%もいるとは、狂気である。その団塊の世代は50年前の洗脳が融けていないようだ。洗脳とは、かように怖しい。そんなに共産党が素晴らしいと思うなら、中国、北朝鮮に移住すればよい。
つい最近も、ある共産党党員が党首の選挙を民主化して選ぼうと提案したら、その人が除名されたというニュースで世間が湧いている。
オウム真理教の信徒でも、いまだその洗脳が融けていない人が多くいるようだ。統一教会も洗脳という手段で信徒を縛っている。多くの新興宗教は同じ手口である。
「骨になるまで」
私待つわ
骨になるまで待つわ
私、待つわ 待つわ
いとおしい
あなたを待って
夜明けのダンスを
踊るため
骨になるまで
待ち尽くす
ああ、私の魂が
水のように
流れ出した
悲しい海へ
山路徹作詞
山路徹画
馬場恵峰書
.
シュールの風景 山路徹個展「絵・詩」
日時 2023年2月4日~2月28日
11;00~17:00(最終日は16:00まで)
水・木定休 19日臨時休業
場所 画廊 Sagan
.
2023-02-18 久志能幾研究所通信 2619 小田泰仙
「久志能」↖ で検索
著作権の関係で、無断引用を禁止します。
コメント