読みの省略 磨墨知110
過去の経験や思考が、未来の事件を読む糧となる。時間節約の為、読むべきことを絞ろう。全てを読んでいては、絶対時間が足りなくなる。プロは、過去の血の滲む訓練を智慧に昇華する。それが定石と言われる手順だ。失敗から学ばなければ知恵とならない。
人生の岐路の選択では、蓄積した自分の定石を使おう。それが考える時間を略するテコになる。
早く選択すれば、多く選択する機会が増える。間違いもあるが、それが貴重な経験となる。若い時に、人より多く失敗すれば、人より多くの智慧が付く。多く決断しなければ、読みの練習にならない。若い時の失敗は挽回できる。しかし年老いての決断では、大怪我となる。だから若いときに苦労をしなければならぬ。
だから大事なことは第一感で決めても、そんなに大きな間違いはしない。その第一感は、経験から獲得した智慧の結論だからだ。
2020-12-08 久志能幾研究所通信 1855 小田泰仙
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