洗頭零吾 宇宙眺めて 夢離陸
セントレア 宇宙眺めて 夢離陸
2020年7月16日、半年ぶりにセントレアに行き、頭を空っぽにして展望台で大空を眺めながら、夢を見てきた。時には広い場所で、大空が見える場所で、人のいない静かな場所に、身を置かないと、良き発想も生まれない。家に閉じこもっていてはダメなのだ。
そのついでに、飛行機の写真を撮った。先日、望遠レンズのテレコン1.4倍を入手したのでその試撮りも目的である。残念なことは、国際線の飛行機が全く飛んでいない。
大空は宇宙に通じる
馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊
2018年10月31日書
大空は宇宙に通じている。「宇」とは限りなく大きなもの。「宙」とは限りなく長い時間の流れ。共に見極められるものではない。頭を空にして、己の心を俯瞰すると、心に宇も宙も感じられる。現世の俗な争いと比較すると、なんと愚かな些細なことで大騒ぎをしているかが分かる。世には些細な財産争いで大騒ぎをしている事件が頻発である。その真理が分かれば、何事も達観できる。己の心が宇宙なのだ。
己の命が生まれた確率は、一億円の宝くじが連続で百万回当たると同じ確立である。連綿と続く命の連鎖で、己はご先祖の代表として、現代を生かされている。その命の役割は何かを考えると、おちおち寝てなどいられない。だから私は昼寝を欠かさない(?)。
使命達成のため、大きな夢を見る
大脳生理学では、「人間の脳は、決めた目標までしか頑張らない」という性質がある。だから夢を見るなら、できる限り大きな夢を見るべきなのだ。一生かかっても実現できないような大きな夢を持つべきだ。夢は棒ほど願って針ほど叶う。だから私は、ダメもとで大きな夢を見るようにしている。
人が1億円稼ぎたいと思うなら、私は10億円稼ごうという気持ちにしている。トヨタ生産方式を作った大野耐一は、「物事を10倍で考えよ、費用を10分の1にせよ」と部下を叱咤激励した。そうして彼は大田舎のトヨタを世界のトヨタに育てた。
夢をみるとは生きること
夢を見ることは人間にだけ許された霊力である。動物は夢など見ない。しかし今の若い人を観ていると、夢を見ることなどないとしか思えない。ましてや還暦を過ぎた人間は、会社人生でエネルギーを吸い取られ、抜け殻のようになった人が多い。まるで飼いならされた家畜か奴隷である。私は、そんな社畜のような生き方をしたくないと、今まで生きてきた。それで今の私がある。
夢を見るとは、人生に責任をもつことだ。おちおち死んでなんかおられない。
ドリームリフターを撮る
2015年からセントレアに通い出してから、今回初めてドリームリフターの飛行姿を撮影できた。ドリームリフターは、三菱重工で製作したB-787の胴体部品等をシアトルのボーイング社に運ぶための輸送機である。この機は夢をシアトルに運んで、現地で夢の組み立て工場に渡して、任務が終わって無事に日本に帰ってきたところである。
長年、夢を追ってきて、今回初めてドリームリフター(夢の離陸機)を撮影できたことは、象徴的である。嬉しくなった。私の夢もドリームリフターで運ぶことにした。夢の実現には、相応の設備が必要だ。
2020-07-18 久志能幾研究所通信 1670 小田泰仙
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