サテライトは創造の場、立って仕事
生活リズムを変えるため、サテライトオフィスを新たに確保して、今までの自宅で座ってやっていた仕事を、そこで立って仕事をすることに変えた。今は一日に5時間ほど、この事務所で仕事をしている。今は立ったまま、書類を読み、整理分類して、考え事をして、手書きのメモを書き、パソコンでまとめを作成している。当然、その事務所には私しかいない。
このサテライトは私の創造の場である。自宅は生活・憩いの場として、場を分けて、生活リズムを変えた。その結果、よりよく生きるリズムが生まれた。画家がアトリエで仕事をするように、私には、ここが人生のシナリオを描くアトリエである。新しいステージで創造活動を始めた。
環境
ここには、スマホもテレビもラジオもない。静寂の間である。有るのは紙のメモ用紙とパソコンだけである。パソコンはネットには接続せず、固定電話もなしである。パソコンはノート型だが、24インチの外付け液晶画面と4テラの外付けハードディスクに接続している。その横にB6キャビネットを設置である。
B6キャビネットには、私の50年来の財産である書き抜きのカードが1万枚入っている。私が学生時代に梅原忠夫教授(当時)の京大カードを使った知的生産活動を知ってから、この京大カードの利用は継続している。私がパソコンを使うようになっても、京大カードは併用して活用している。
必要な少数の本だけ、このサテライトに移動した。自宅には4トンの書籍がある。
ここにはガスも風呂もない。有るのは、小さな冷蔵庫と小型湯沸かしポットだけがある。郵便物も町内回覧物も、ここには配達されず、俗世間とは隔離された世界である。高野山は修行の場であるが、このサテライトは私の「考矢山」で、修行・仕事の場である。世間とのつながりはガラケーと自らの足だけである。
だから昼飯も外ですませる。「考矢山」から下山して、運動を兼ね太陽光に当たる為、歩いて片道20分程の和食店に出かける。この事務所には、堕落を誘う娯楽品を排除した。
最高の孤独
これは仙人生活である。そのため仕事が、どえりゃーはかどる。この孤独は贅沢である。ストレスもなく快適である。私は仕事の疲れを仕事で取っている。疲れた頭を休息させる一番良い手は、別の仕事をすること。これは大脳生理学上での定理である。
世間は、今の新型コロナウイルス騒動で在宅勤務を強いられて、苦痛だという人が多いようだが、私には理想の環境である。ここでは仕事がはかどって、やればやるほど仕事が出てきて、死ぬほど忙しい。おちおち死んでなんかいられない。
2020-05-10 久志能幾研究所通信 1577 小田泰仙
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