戒名を決定
2019年10月10日、馬場恵峰先生と相談して、私の戒名を決定した。戒名は菩提寺の僧侶につけて頂いた。今から位牌を作り、墓誌に名前を彫る段取りをする。
位牌は、私が死ぬまで半紙に包んで仏壇に収めて置く。
墓誌に生前に戒名を彫る場合は、朱を名前に入れる。その朱も墨の朱である。その朱の寿命は10年ほどで、自然と褪せてくるので10年後に再度、朱を塗るのが必用である。ラッカーの赤では、変色はしないが、後からその色を落とすのが大変である。
戒名の意味
戒名は、来世での己の名前である。葬式の時につける戒名は、事前打ち合わせが間に合わなかったので、僧侶が応急処置で付ける場合である。本来、生前につけるのが正規の手続きである。僧侶が事前に本人の生前の行動から見て、本人に最適の来世の修行での名前を付ける。葬式で死後につける場合は、遺族からその人の生前の行動を聞き込み、戒名を付ける。だからその場合は、本人は自分の戒名を知らない。
戒名とは、その名の通り「戒め」の名前である。「その名前に恥ないように、来世で仏道を修行せよ」と引導を渡す僧侶が、死者に授ける名前である。
現世の名前も、親が名前のような人物になって欲しいと命名する。しかし往々にその名のような人生を歩めない。こんどこそ、その名に恥じない行動を来世でせよと付けるのが戒名である。
院号とは、来世で己の為に建てて頂く寺院の名前である。院号を貰うには、生前の功徳が必用で、格式の高いお寺さんでは、お金を払っても授けてもらえない場合がある。これはお金の問題ではない。
生前戒名の勧め
皆さんも生前に戒名を付けてもらうことをお勧めする。そうすれば長生きできる。何事も事前の段取りが重要である。どうせ人間は絶対に死ぬ身で、必ず必要となる。
私の段取りの良さは、この10月の消費税アップの前に、その段取りをして、お寺さんにお金を払ってあったこと。今回の2月の癌の手術前に私は葬儀と戒名の段取りをしておいた。今回、やっと戒名が決まったわけである。しかし今から手配する位牌代と墓誌に彫る手間賃には消費税のアップ分がかかる。少し残念?
来世に逝ってから、俺の名は何だっけ?というのは、みっともない。私は段取魔である。
一つ上の立場で
宮仕えの時代でも、係長、課長、部長でも、現在よりも一段階上の立場に出世したらという意識で、会社や仕事を俯瞰して職務をこなすと人間的成長が早い。戒名を同じである。生前に一段上の意識で、佛の世界の段階の一段上を目指して人間界の修行をすべきだ。そうすれば人格が上がる。生前の戒名受会得はその練習となる。
これからの人生は、娑婆の利害を超越して生きたいと思う。今から全力で死んだ気?になって、此の世を生きていく。死んだ身には、怖いものはない。
人として、何をこの世に残すか。何を社会に貢献して生きていくかである。
2019-10-11 久志能幾研究所通信No.1364 小田泰仙
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