さよなら「あっちのSONY」
ソニーは、もう「僕らのSONY」ではないのだ。ソニーが最高益を出したというニュースが新聞に掲載されていた。ソニーは、2018年10月30日、2019年3月期通期業績予想を上方修正した。ゲーム&ネットワークサービス事業の通期営業利益予想は、前年比74.6%増の3100億円に上方修正である。
その昔、日本の若者をウォークマンやトリニトロンの世界に引っ張って、世界を魅了したソニーは滅亡した。今は日本の若者を痴性の世界に引きずり込んで、堕落の道に追いやっている。電車の中でも若者はスマホでゲームばかりで、本を読む若者は絶滅品種となった。そんな害毒を流す会社に変貌したソニーなど、潰れてしまえ。
ソニーの実態
ソニーの株主の過半が外国人である。2017年3月31日現在、持株比率の58%が外国人である。だからソニーはもう日本の会社ではなく、外国資本の会社になってしまったのだ。グローバル経済主義教に侵された外国資本の意向で、ソニーは拝金主義を錦の御旗に驀進している。金さえ儲かれば、何でもありの手段を選んでいる。だから金と手間のかかる技術開発を放棄して、他社から技術を買い、韓国から液晶パネルを輸入してソニー製のテレビとして売っている。ゲームとネットと保険で稼いでいる会社に変貌した。トリニトロンの栄光は今いずこ。
アイボなど目先には儲からないと開発を中止させたストリンガーがソニーをダメにした。後任の社長もゲーム・ネットで儲けて経営の立て直しをしようと必死である。
ゲームの弊害・戦犯
若者をゲームにのめり込ませて、国を支える若者が勉強をさぼりゲーム脳に侵されれば、国が滅びる。ゲームは何の付加価値を人にも社会にも、もたらさない。若者がゲーム依存症になって、勉強も手が付かず、仕事もうつろ。そんな日本の若者を堕落させて金を稼ぐ会社に存在価値があるのか。創業者の井深大さんが草葉の陰で泣いている。
その昔、中国は英国からもたらされたアヘンで国が滅んだ。アヘン戦争(1840~1842)を仕掛けた英国は狡猾であった。グローバル経済主義のソニーも、同じである。アヘンの中毒性とゲームの中毒性は同じである。若い時に勉強をせずゲームばかりすれば、中高年になって貧困層に陥落である。会社も、見る目があり、勉強をまともにしてこなかった学生など正規には採用しない。ゲーマーの行く末は、フリータしかない。
ゲーム依存症患者
ゲームを含むネット依存症の疑いがある中高生は、全国に約52万人いるという。(厚生労働省研究班の2012年度の推計)
ゲームにはまるのにはワケがある。ユーザーが飽きさえないように、制作会社はゲーム上で「イベント」を仕掛ける。より多くのユーザーにより長く、よりお金を使ってもらう仕組みを企む。バージョンアップし続けてゲーム中毒患者を離さない。世界保健機関(WHO)はゲームのやり過ぎで日常生活に支障をきたす依存症を「ゲーム障害」として疾患と認めた。
いわば、日本のために働けない傷病兵の予備軍の製造工場である。現在、少子化で日本の活力が失われていくさ中、敵が日本の若者を、ビジネス戦場から若者を減らすため狙い撃ちしている。日本の国力が削がれていく。その敵がソニーなのだ。
下図は、2018年10月20日、馬場恵峰先生ご夫妻を伊勢神宮に案内するため乗った近鉄特急デラックス車で見つけた風景である。伊勢神宮に参拝する人がゲームなのだ。これは今の日本社会を象徴している。この風景は日本の電車内では日常茶飯事である。
2018-11-06 久志能幾研究所 小田泰仙
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