今日(2021年10月19日)、半年ごとの定期検診のため、愛知県がんセンターに出向いた。その途中の電車内で、新型コロナ菌を拡散させるが如き行動を取る非常識人たちに遭遇した。それとの遭遇戦記である。
新型コロナウイルス対策では、各人の衛生観念と他人に迷惑をかけまいという公共心(道徳心)の高さが、最大の効果がある。それが日本と外国の感染状況の差だと思う。
ケース1
常識ある人は、電車内での会話を控えるか、小さな声で話すのが新型コロナウイルス対策の常識マナーである。車内アナウンスでも、それのお願い放送が頻繁である。それなのに、大垣から名古屋までのJR電車内で、隣の列に座った二人連れの中年ビジネスマンが、マスクはしていても喋り通しで、不愉快になった。
一ノ宮駅までは、二人の話し声は小さかったので我慢したが、急に興が乗ったのか、大きな声で喋りだした。思い余って、「すいません」と頭上に掲げられた「車内のマナー」ポスターを指さして睨んでやった。流石にビジネスマンなのか、効果ありで黙った。偶然と言うか、丁度よい場所にそのポスターがぶら下げてあった。神仏のご加護である。
私の座った席の頭上にあったポスター
ケース2
今度は、地下鉄で名古屋駅から本山駅まで行くとき、私は優先席に座った。ところが私の頭の上で、二人の恰幅のよい2人の外人がマスク越しに大きな声で話をしだした。人相の悪そうな外人だったので、「コリャ、注意してもダメだわ」と観念して、別の車両に退散した。
日本ではコロナ感染状況は収束に向かっているが、英国では感染状況が再拡大に向かっている。日本でも、ワクチン接種が行き渡ったようだし収束傾向だが、まだほとんどの人がマスクをしている。
ニュース番組で英国の風景を見ると、ワクチン接種が行き渡ったようで、ほとんどの人がマスクなどしていない。外人と日本人の衛生観念(道徳心)の差が、日英の感染状況の差を生んでいると思う。
ケース3
帰路の名古屋から大垣のJR車内での事態。二人づれのオバンが対面かけの席に座って、名古屋から大垣まで、ずっと大きな声で喋りまくっていた。私はその席から4列ほど離れていたので、注意もできず、見ているだけであったが、同じ車両内で、気分が悪かった。喋りまくっているオバタリアンの前に座っているのは、中年のおじさんと若い女性であった。二人がオバタリアンに何も言わないのが、もどかしかった。通勤時間帯となり、車内が満席状態で、席の移動もままならない状態である。
日本の公共心を破壊するのは、中年のオバタリアンたちである。今のままでは、子供への躾が台無しである。大人なら、言うべきことを言わないと、日本が駄目になる。私は少し恥ずかしい気はするが、勇気を持って注意の声を上げている。
私は、そういう小さな行動の積み重ねが日本を良くすると信じる。
「一燈を掲げて暗夜を行く」。そういう心構えで生きていきたい。
2021-10-19 久志能幾研究所通信 2184 小田泰仙
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