2021年8月9日、8月10日に行われる馬場恵峰先生の初盆供養に出席のため、長崎県波佐見町に一泊2日で出かけた。そのため昨日のブログは休載しました。
人は3度死ぬ。その人が肉体的に死んだのが1回目。その人を覚えている人が、亡くなった時が2回目。その人の生きた証がこの世から消えた時が3回目である。
故人を偲んで追善供養をする間は、遺族の心の中に故人は生きている。師を思い出すことで、その師の教えを再確認している。追善供養で故人を思い出すのが、最大の供養である。だから私は、九州の波佐見町に初盆の供養に出向いた。親族以外で参加したのは、私だけであった。
馬場恵峰先生から学んだことの一つが、「写経とは故人への一番の供養」である。その教えに従って、この2ヶ月ほどかけて、馬場恵峰先生と三根子先生の為写経各21枚、合計で42枚を書きあげた。それを持参して、この法要時にお寺さんに奉納した。
2015年のお墓改建時には、約110枚のご先祖様の為写経を、奉納した。それがあったから、今回の為写経の奉納を思いついた。
般若心経の一枚を書き上げるのに約40分から1時間を要する。机の上を清潔にし、身体を清め、心静かに無心に写経をする。よき精神修養である。一銭の金儲けにもならないのが、最大の功徳である。俗欲を捨てることが、写経修行である。自分の手を動かし、頭と体で体得することが智慧となる。
それが終わって、しばらくたつと欲の世界に舞い戻ってしまうが玉に瑕である(?)。なかなか仏の境地(成仏)にはなれず、生臭くて我ながら困っている。
2017年、私が恵峰先生に揮毫をお願いしたら、先生は私が写真撮影をしている間に、ささっと上記の書画を描いてしまわれた。当時、神業(佛技?)だと驚嘆した覚えがある。
2021-08-10 久志能幾研究所通信 2115 小田泰仙
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