硬い石を選択して吸水率をゼロに。
心を強靭にして悪縁の吸収率をゼロに
日本の御影石は一般的に高価だが良質である。しかしもっと安価でより良質の石材がインド産にあり、今回の選択とした。その理由は、硬い石は水を吸わず、凍結等での石の劣化を防止できるから。高価な国産のブランド石でも、柔らかい石では水を吸う。吸水率で石の種類を見ると下記の差がある。今回選定したインドグリーンブラック(M-1H)は吸水率ゼロである。
圧縮強度 kgf/cm2 吸水率(%)
花崗岩(御影石) 1,500 0.25
安山石 1,000 2.5
凝灰石 90 17.2
砂石 450 11
各石材の吸水率比較
石を叩けば、その音で硬さがわかる
石材は自然天然材のため、同じ産地の石でもばらつきが大きい。公表データからおおよその傾向は分かるが、最終判断は、サンプル石材を叩いて、音を自分の耳で確認するのが良い。硬い石は甲高い音が、柔らかい石は低い音がする。私は松居石材商店でこれを教えてもらい、自分の耳で確認をして納得した。
同じ御影石でも前表のように、その硬度や吸水率にはばらつきが大きい。同じ御影石を使った碑でも、単に価格だけで御影石を選定すると、質の悪い御影石が提供される場合がある。下図の碑はある公共団体の祈念碑の例である。この碑を手配した担当者も、請け負った商社も、石材のことを知らないで入札方式で、コストだけで見合う御影石を選定して製作した。その結果がわずか15年後に、水を吸い冬季に凍結してヒビが入ったみすぼらしい姿の晒しである。個人の碑ならともかく、多くの人が目にする公共の碑には相応の石材を選定しないと、子や孫の世代に金をケチったことが露見して恥をかくことになる。
石材の経年変化は50年後でないと分からない。墓石の素材の選択の責任を子孫がとることになる。そのため、私は石屋さんの勧めで一番硬い石を選択した。
築15年でヒビが入った御影石(某記念碑)
水を吸っている御影石(某慰霊碑)
風雪で傷んだ墓石(築52年)
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悪縁に対する剛性さ
石も人も叩かれてその真価が分かる。そして長い歳月がその本質を明らかにする。墓石に対して吸水率が問題になるように、自分の心の吸縁率が問われる。自分の心がしっかりとしていないと、寄ってきた悪縁を吸い込んでしまう。それが人生の長年の風雪の試練で、心の破壊が起きる。人格の破壊、鬱病の発症、悪くすると自殺である。
血に飢えた拝金主義の企業が、スマホを使って誘惑をしている。ゲームにのめり込み、スマホ脳に侵されれば、廃人への道をまっしぐらである。
また悪縁に対して心が弱いと、拝金主義の宣伝に騙されて、食べてはいけないものを食べてしまい、体がボロボロになり、ガン、糖尿病、認知症にもなってしまう。
ボロボロになった墓石をみて、自信の体内の血管がボロボロになっている姿を想像して恐ろしくなった。私の高血圧症、網膜静脈閉塞症、網膜剥離、白内障、記憶力低下の症状は、狂った食生活で、悪い縁(食材)を吸い込み過ぎたため、毛細血管の内部ばボロボロになったためであった。
墓石は、自家のお墓が遠方にあれば、年に数回しか目にしない。その痛みに気が付くのが遅くなる。体の異常でも同じである。
2021-08-07 久志能幾研究所通信 2113 小田泰仙
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