「北欧の経営方針」 ご縁の成就と新型コロナ対策を

 

 北欧は、自然環境が厳しく、また人口も少なく、グローバル経済的には不利と思われがちだ。しかし実際は世界的に有名な企業が多い。北欧の企業は世界的に活躍している。北欧の厳しい環境が強さを生んだ。

 北欧の代表的な国であるスウェーデンでは、人の働きかたや生き方は、日本人と価値観がまるで違う。それを35年前に実体験して驚嘆した思いがある。ある時、納入した機械が故障して、その対応で徹夜をしたら、現地の担当責任者から You are crazy. と呆れられた。「機械は壊れて当然、それを修理のために徹夜など気ちがい沙汰だ、人間性尊重に反している」と言うわけだ。

 それで納得して暫らくスウェーデン式労働環境で働いて快適さを堪能した。しかし日本に帰国後、忙しさにかまけて元のモーレツサラリーマンに戻ってしまい、その感動を忘却してしまった。

 いま当時を振り返り、またこの新型コロナ禍の折、命には限りがあることを思い知り、生き方の見直しをしている。再度、スウェーデン人の生き方を観察し直そうと思う。

 

北欧の企業経営方針

 1 人口が少なく、最初から世界志向

 2 企業が絶えず新陳代謝する国策

 3 北欧デザインで高い付加価値あり

 4 ローカライズはほとんでしない

 5 カリスマ経営者は必要ない

   週刊ダイヤモンド「北欧に学べ」 2015年3月14日号より

 

 それを自分の活動に照らして、参考にするとよいようだ。自分の活動範囲が狭いと嘆くことなかれ。正道で歩めば、世界的なご縁も手に入る。

 

 ご縁を絶えず新陳代謝。付加価値の少ないご縁は横に置いて(老いて)、新しいご縁を探そう。

 価値観も環境に合わせて変えていこう。日本は余りに固定化が行き過ぎた社会である。官僚の頭の固さは不変である。そのため日本は停滞している。

 その弊害が、今回の新型コロナ感染大爆発での官僚の不手際である。官僚は、ワクチン接種一本やりでしか、対策を進めない。考え方が新陳代謝しないのだ。新型コロナとの戦いは、状況が刻一刻と激変している。それを現在の役人たちは、太平洋戦争当時の玉砕戦法一本やり戦法であったように、考え方を変えようとしない。なぜ負けたかの反省もしない。「欲しがりません勝つまでは」と、政府は精神論で緊急事態宣言戦法ばかり押し付ける。

 

 まず自分の人生を設計(デザイン)しよう。人生の良き設計図なくして、良き人生の家は創れない。自分はどういう人生を送りたいのか、それを明確にしなくては、よき人生は作れない。我々は犬猫ではないのだ。

 

 自分の価値観を普遍的にしよう。当たり前を当たり前に精進できる人間になろう。

 カリマスのよう立場になる必要はない。

Img_63991s 馬場恵峰書 2006年

2021-08-22   久志能幾研究所通信 2128  小田泰仙

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