セカンドハウスのピアノ室(ピアノはまだ未搬入)に、スタジオ用の防音カーテンを追加する計画をした。1年前にこの部屋の一面の窓に、このカーテンを取り付けた。あと一面の窓のカーテンを「カーテン・コール」で付けようとしたら、業者が、下記のようにほざいた。
「年度末の3月末に在庫は処分するので、注文は3月中にして欲しい。同じ型番でも、新しく製造するカーテンは色合いが微妙に違う可能性がある。その保証が出来ないので、是非、今すぐ注文して欲しい」である。
人を馬鹿にするな、これでは脅迫である。
この業界では、本年度分の在庫を3月末に処分して、4月から新たに在庫を揃えるようだ。違和感のある商売方法である。
今回、購入しようとしているのは、スタジオ用の吸音カーテンで、日本で作る工業製品(東リ株式会社)である。劇場やスタジオで使われているカーテンである。ロットが違ったら、極端に色調が変わってしまうはずがない。私は日本の品質管理を信じている。多少、色が変わっても極端ではあるまい。実質的に問題はない。
防音専門メーカの社長に事情を聞けば、この業界はそういうもんだ、それが慣習だということであった。製造メーカはまじめだが、カーテン販売業界がふざけている。
この対応で、相手業者の寒々とした心の温度を感じて、「カーテン凍る商売」のカーテン販売屋から逃げた。しばらく冷静になるために、追加のカーテンを付ける計画を一時中断した。
2021-04-15 久志能幾研究所通信 1990 小田泰仙
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