一度に一つのことに集中する (磨墨智125)

 

 ながらで仕事をしても良い仕事はできない。凡人は、10人の話を同時に聞いて処理できた聖徳太子ではないのだ。

 私は幸いなことに、学生時代、深夜ラジオ番組を聞きながら勉強をしたことがない。今にしてよかったと思う。

 車の運転でも、ラジオも音楽も全くかけずに運転する。聞きながらの運転は、安全運転上で、ご法度である。周りの状況に最大の注意を払って運転である。

 人とお話をしている時も、スマホは厳禁である。人と会話とは、人生の真剣勝負なのだ。人と会話するとは、その人の人生時間を分けてもらっているのだ。それを割り込みでニュースや株価を見ていたら、「あんたの話しはつまらない。あんたよりニュースがオモシロい」と相手を侮辱することだ。

 一時一心一念道、である。千里の道も一歩から。一事に一つのことをボチボチとしっかりやっていこう。その一歩を歩みださない限り、何事も成就しない。

Dsc089821s  馬場恵峰書

2021-02-22 久志能幾研究所通信 1928 小田泰仙

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