癌を治そうと思うなら、癌の発生原因(真因)を探らないと治らないし、そうでないと再発する。普通の医者は外科手術等の治療をするが、再発防止の指導はしてくれない。つまり対処療法だけである。しかし癌が出来た真因を見付け、その根本原因をつぶさないと再発をする。
私は、昨年癌を罹患し、その手術をして現在、療養中である。医者からは余命2.5年を宣告された。要は、癌治療後の5年後の生存率が、52%である。つまり医者のいう標準治療に身を任せれば、5年後は同じ病状の患者の半数が死ぬのだ。
私はそんなことで死んでたまるかと、癌の再発を防ぐため、調査を行った。その発生原因の真因を探るため、ガン関係の本を50冊ほど買い集めて考えた。調べた結果が下記である。
今までは、「癌は突然変異で現れ、細胞の分裂が止まらなくなった」と説明されてきた。それは事実ではあるが、なぜ突然変異が起きるかは説明がなかった。それの説明で、調べた中では、南雲吉則先生の説明が、私には一番納得できた。下記にそれを要約して引用する。今は南雲先生の指導に従い、癌再発防止の生活に努めている。
癌の発生原因
癌は自分の体を守るために生まれた修復細胞である。我々の体は約37兆個の細胞からできている。その始まりはたった1個の生殖細胞である。それが細胞分裂を繰り返し、大人に成長する。1個が2個に、2個が4個にと倍々で増えていく。体内で成長した赤ちゃんは、3Kgになり3兆個の細胞を持った赤ちゃんとして生まれてくる。
しかしその分裂に際限がないと、象よりも重たい生命体になってしまう。だから自然の摂理で、その分裂回数の上限が決まっている。その上限を作っているのがDNAの端っこにある「テロメア」である。細胞分裂では、正確にそのコピーが作られて増えていくが、その遺伝子は、何度細胞分裂を繰り返しても、変化することなく正確にコピーされる。
この細胞分裂のコピー機能を果たすのが、細胞内の「複製酵素」である。この複製酵素は、赤ちゃんとして生まれると、テロメアの複製酵素だけが働かなくなる。そのため細胞分裂を繰り返すたびに、テロメアはすり減っていき、一定回数以上になると、その細胞は死を迎える。
このテロメアが短くなると成長が止まり、さらに短くなると老化し、テロメアが無くなると死を迎える。人間の場合、120歳までのテロメアが用意されている。だから120歳以上の高齢者は、今だかって存在しない。
癌は我々を守るために生まれた修復細胞
人間は120歳まで生きられるように設計されている。しかしそこまで生きれる人は皆無に近い。それは不節制をするからだ。
我々の体は管で出来ている。口から肛門までは消化菅である。その消化管で栄養を取り込み、外敵や毒の侵入を防ぐために、その内側は粘膜で覆われている。
しかし喫煙、暴飲暴食、夜更かし等の不節制をすると、燃膜の表面に炎症が起きる。発疹、発熱、腫脹、疼痛が炎症の4特徴である。
この段階なら、不節制をやめれば、数日で自然治癒となる。自然治癒力で、潰瘍の周りの正常細胞が細胞分裂を繰り返し、傷口を塞いでくれる。
しかし愚かな人間は傷口が癒えると、また煙草を吸い、暴飲暴食、不節制を始める。その結果、粘膜がまた傷つき、また細胞分裂でそれを塞ぐという自然治癒が繰り返される。しかし何時かは、テロメアの限界に達して、自然治癒の細胞分裂が出来なくなり、死を迎える。
死を呼ぶ救世主現れる
人間の体はけなげである。出生とともに働かなくなったはずのテロメアの複製酵素を持った修復細胞が出現して、永遠に細胞分裂を始める。それが救世主としての細胞である。それを「癌細胞」という。
人間の体を救うはずの「救世主」の癌が、なぜ人間の命を奪うのか。それは人間が不節制を止めず、喫煙、暴飲暴食、夜更かしを続けるからだ。その癌細胞は、傷ついた細胞を修復するため、増殖を続けざるを得ない。
狂った食事、狂った生活を続ければ、どんな最新治療を受けても、癌は再発する。だから対処慮法では癌は再発する。
(以上は、南雲吉則著『命の食事』(主婦の友社)の内容を要約、編集)
間違ったガン治療
その根本原因に目をつぶり、金儲けとしか思えない治療に邁進しているのが日本の医療機関である。薬の開発や新治療方法の開発に金をかけるから、日本の医療費の膨張が止まらない。40年前は10兆円だった医療費総額が、現在は40兆円を超える。それでいて癌患者は3倍に増えた。根本問題に手を付ければ、金をかけずに癌は治せるのだ。元を断たなければダメなのだ。なにせ日本政府の年間税収が60兆円で、医療費総額40兆円など、狂気以外の何物でもない。経済の発展に寄与しないことに日本の英知を注ぐから、大事なことが疎かになり、日本経済が停滞した。
大海への一滴
私は、このブログで、少しでも皆さんへの啓蒙活動になればと、発信している。私が癌になって体験した苦しみを、皆さんに味わってもらいたくないからだ。私のできる精一杯の御恩返しである。一人でも癌になる人が減れば、その分、日本は豊かになる。
一生涯に飲める酒量に上限あり
私たちのカラダは常に健気なもので、傷ついたところがあたら、自然とその傷がついた部分を治そうとする働きを持ちます。創傷治癒作用です。
例えれば、指に軽いヤケドをおったら真っ赤になってはれて痛みます。これを「炎症」といいます。しかし2~3日も経てば、赤みも痛みも無くなって、どこがヤケドをしたかの分からなくなります。あれは皮膚が細胞分裂をして、新しい皮膚を作り上げているからです。
創傷治療作用は酒を飲んでも行われます。
酒に含まれるアルコールを処理・分解するのは肝臓です。アルコールによって負荷をおった肝臓は、ヤケドをした皮膚や切り傷をおった指と同じように、細胞分裂を繰り返します。この分裂によってアルコールを分解し、日々、平常運転できるようにコントロールしてくれるわけです。
しかし、問題は「肝臓で一生涯で解毒できるアルコールの総量は決まっている」ということです。毎日、少しずつの晩酌だといっても、その総量を超えたら、まず肝臓が細胞分裂をしなくなる。細胞そのものが硬くかたまってしまうわけです。その症状を「肝硬変」といいます。
南雲吉則著の本より引用 P133
2020-04-11 久志能幾研究所通信 1531 小田泰仙
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