2020年3月15日、馬場三根子先生のふた七日の法要に参列した。当日、馬場恵峰先生が、法要前に三根子先生の写真の整理に没頭されていた。その中から写真を選び、額に入れて、私に三根子先生の遺影と一緒に、玄関で写真を撮って欲しいと言われた。それで何故、恵峰先生が写真の整理をされていたかに合点がいった。
幸い私には、ふた七日の法要の守り佛が釈迦如来であることの知識あった。初七日より49日まで、7日毎に法要の守り佛が存在する。それで先生宅の玄関に祭られた9仏像の中の釈迦如来像の前で、その写真を撮影した。写真を撮るにも、その知識があるかないかで、写真の価値が大きく変わる。三根子先生への良き供養になったと思う。
法要ごとの守り佛を下記に記する。
不動明王 秦広王 初七日(7日目・6日後)28日
釈迦如来 初江王 二七日(14日目・13日後)8日
文殊菩薩 宋帝王 三七日(21日目・20日後)25日
普賢菩薩 五官王 四七日(28日目・27日後)14日
地蔵菩薩 閻魔王 五七日(35日目・34日後)24日[2]
弥勒菩薩 変成王 六七日(42日目・41日後)5日
薬師如来 泰山王 七七日(49日目・48日後)8日
観音菩薩 平等王 百か日(100日目・99日後)18日
勢至菩薩 都市王 一周忌(2年目・1年後)23日
阿弥陀如来 五道転輪王 三回忌(3年目・2年後)15日
阿閦如来(閦=門<众) 蓮華王 七回忌(7年目・6年後)4日
大日如来 祇園王 十三回忌(13年目・12年後)28日
虚空蔵菩薩 法界王 三十三回忌(33年目・32年後)13日
十二支との対応
十三仏に名を連ねる仏のうち、八仏が十二支の守護仏(守り本尊)である。各支の守護仏に合致する仏は次の通り。
子 - 観世音菩薩
丑 - 虚空蔵菩薩
寅 - 虚空蔵菩薩
卯 - 文殊菩薩
辰 - 普賢菩薩
巳 - 普賢菩薩
午 - 勢至菩薩
未 - 大日如来
申 - 大日如来
酉 - 不動明王
戌 - 阿弥陀如来
亥 - 阿弥陀如来
日中文化資料館の玄関に9仏が並ぶ 2011年4月2日撮影
自分の守り本尊
自分の守り佛を知っておくことは、生きていく上で、大事な道標となる。あの世に行った時も、導いていただけるので迷わなくてよい。私は松本明慶大仏師に守り佛の虚空蔵菩薩坐像を作ってもらい、毎日手を合わせている。私は何時も虚空蔵菩薩に見つめられて、力と安心を頂いている。虚空蔵菩薩は「おだ仏教」のご本尊である。
信じられる佛があるとは幸せである。無宗教者が畜生道に堕ち、現代社会で非道な罪で新聞紙上をにぎわしている。GHQが敗戦後の日本に宗教の制限を与えて、日本人の精神がおかしくなったためである。最近の日本で凄惨な事件が頻発するのは、これが遠因となっていると思う。
宗教と政治・経済
海外でのビジネスの場面で宗教を聞かれたら、自信を持って「ブッディスト」と答えよう。日頃お寺さんとご縁が薄くても、無宗教と答えると、ビジネスで信用をしてもらえない恐れある。無宗教者はテロリストと見られるやも知れぬ。米国では大統領就任式で、新大統領は聖書に手を置いて、神に誓って宣誓する。それほど、西洋では宗教と政治、経済は密接に関連している。
日本は、米国の陰謀で、政教分離され精神的におかしくなった。それが現代社会の癌細胞である。宗教は、魂の浄化と自身に戒律を与えるために存在する。人間は戒律がないと、堕落する。宗教は、修身が変形した形態であると思う。日本には「お天道様が見ている」という素晴らしい言葉がある。それが日本人の精神を守ってきた。
虚空蔵菩薩 松本明慶大仏師作、書は馬場恵峰書
魂の成長
2020-04-12 久志能幾研究所通信 1532 小田泰仙
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