中島潔画伯のリトグラフ「新しい風」に私は人生を感じて、この絵を購入した。時に大垣まつりの日である。中島潔画伯は、この絵のリトグラフを東日本大震災の被災地の各街に贈ったという。
絵の右側の子供たちは、過去の不幸(東日本大震災)に対して悲しみを堪えて、亡き人を供養している。その手には「cheer up! Japan」の袋を持っている。中島潔画伯は「がんばれ! 日本」では、おかしいので、「cheer up! Japan」としたという。
絵の右側の悲しみの子供達の姿に対して、左側は、子供たちが遠い未来の希望を見つめる姿を表している。それは悲しみを乗り越えて、新しい風を吹かせようとする姿である。
純真無垢な子供たちは仏様と同じである。子供たちが未来を作ってくれる。自分も素直な気持ちに立ち返り、人生をやり直すつもりで、未来に向かって歩いて生きたい。
中島潔画伯作「新しい風」
過去の眼(部分)
投影
今回の私の癌罹患は、私にとって東日本大震災に相当する大事件であった。その不幸の状況がこの絵と重なりご縁を感じた。私は、左側の子供達の未来を見つめる目に引かれた。何時までも過去に囚われず、これからの人生に新しい風を吹き込む姿勢に引かれた。
清水寺の壁画
清水寺では、中島潔画伯の襖絵で、広間を飾ってある部屋がある。一度お参りに行きたいと思っている。年に2回しか、公開されないので、清水寺の広報に注意である。
第二室 「故郷」 故郷の四季 童が踊っている。
2019-05-14 久志能幾研究所通信 小田泰仙
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