師の後姿から洗脳される

 

 「自分だって出来る」と思わせるのも洗脳である。「できない」と思い込んでいる「脳味噌を洗い流して」「自分は出来る」と思う頭に変えるのも洗脳である。良い洗脳である。新たな発想で、新事業を展開する。それも師が後ろ姿でその行動を見せて、弟子を洗脳した結果である。

 

 馬場恵峰先生は60歳の時、1億円の借金を背負い、社会貢献として日中文化資料館と図書館を建てた。実家の家屋敷を担保に入れ、生命保険に入り、銀行から1億円を借りた。そして24年かけて借金を完済した。その時、御年、84歳である。それまでに、中国に自費で240回も訪中をしている。一回の旅費30万円としても、総額7,200万円の投資である。中国人への教育のためである。先生は浙江工科大学の客員教授も務められた。

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 日中文化資料館(敷地350坪)  平成元年 建設

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  三昧楼(付属図書館) 平成五年 建設

 

 それを見ていた宮崎市のY弟子は、家業の自動車整備工場を経営していたが、更に重機も整備できる新事業を始めた。新規の投資費用は1億円。彼の年齢は60歳前後である。

 

 同じく恵峰先生に感化された盛岡市の電気工事屋のS弟子は、仙台市で新しい事業を始めた。既に家業は息子に社長を譲っている。投資費用1億円。彼の年齢も、60歳前後である。

 

 私の美術の先生である山路徹先生は、81歳である。先日、「木育 ものつくり展」を企画、実行された。その活動的な姿を見ていると、自分ものうのうとしていられない。

 良き師に洗脳されるのは、幸せである。

久志能幾研究所通信: 「木育 ものつくり展」 見学記

yukioodaii.blog.enjoy.jp/blog/2022/07/post-4294.html

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 私も恵峰先生に触発され、音楽ホールを建てる夢のため動き始めている。そのタイミングで200坪の土地も見つかった。具体的に動けば、具体的に何かが起きてくる。

 現在、1年前に手に入れたホール予定物件より、更に進化したホールを作ろうと計画中である。これもホール予定物件を手に入れたから、生まれたご縁である。ホール予定物件は、貸出ギャラリーにしようと計画を変更した。

 

 

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  旧の計画図   現在、新しいイメージ図を構想中

 

2022-07-19  久志能幾研究所通信 2437号  小田泰仙

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