智慧がないから大垣市衰退の実相が見えない。
2019年5月29日、大垣商工会議所の定例会議で、小川敏大垣市長は、本年度の市政方針を説明した。そこで醜態の内容を発表した。もっと醜態は、それを聞いた役員議員や県議、市議や会社の経営者達120名が、誰も疑問を感じなかったこと。この記事を書いた岐阜新聞社も中日新聞社も同じである。それが御用新聞の文面に表れている。この両紙は何も大垣の経済の異常事態に気が付かないのか。小川敏市長の説明をそのまま発信する御用新聞は存在価値がない。
2019年6月30日、岐阜新聞
小川敏市長は、市政方針の説明で、「災害に強い、元気ある、楽しく子育てができる、ロボットを活用した街づくり」を、語った。すべてピント外れの市政方針である。頭でっかちで智慧がない有様である。小川敏行政には知恵袋(優秀なブレーンも逃げ出した)もない。
「基礎工事をしっかりしている」というが、100周年記念行事の宴に酔い痴れて、行政の基礎工事を放置しているのは、小川敏市政である。
小川敏市長の認識
災害に強い新市庁舎は、新しく作るなら、当たり前の話で、それを自慢するのもおこがましい。それより現在、大垣市の抱える災害に弱い箇所の対策はどうするかは、何も提言しない。自分の家(市庁舎)だけ防災対策をして、市民の家や市内施設は放置なのだ。
2017年に水没した室村アンダーパスの事故の再発防止策は、まだ何も発表されない。その時、水没した久瀬川地域の対策はどうするのか、全く見えない。
同じ時期に大垣駅前の地下道が水没した事故の原因とその再発防止策も、まだ何も発表されない。
大雨が降ると、道路が寸断される大垣の道路状況をどうするのか。道路は、経済の血路である。小川敏市長は、その認識が欠如している。だから大垣市が衰退している。
起きた災害事故の再発防止を的確にしない体制だから、災害に強い街づくりなど嘘っぱちである。大垣市の役人は火の粉を振り払い、その場しのぎの対処療養をするだけで、真因も追及せず、根本対策も取らない。何が、「災害に強い街づくり」なのだ。お笑いである。
2017年10月23日、9:51 水没した室村アンダーパス。
この事故の再発防止は、今だ発表されていない。
何が一番大事なのか
論法の第一に「災害に強い新市庁舎」を持って来ること自体、小川敏市長は新市庁舎しか、考えていないことを示している。論文や話では、一番大事なことを最初にもってくるのが原則である。今、大垣市が抱えている問題は、災害に強い新市庁舎作りの問題ではない。だから小川敏市長の頭は狂っている。まず経済がなりゆかないと、元気になれないし、防災も教育も子育てもうまくいかない。大垣市は経済が衰退しつつある。それも小川敏市長が、愚策の元気ハツラツ市で、大垣の元気をなくしている。
大垣元気ハツラツ市を放置
元気ある都市を目指すと言いながら、大垣駅前商店街は衰退の一途で、元気どころではない。全て小川敏市長の19年間の政策の失敗の結果である。全ての元凶は、大垣元気ハツラツ市である。5月の元気ハツラツ市で、勇気ある80歳の商店主が小川敏市長に噛みついて、改善策を提案したが、この6月2日の元気ハツラツ市では、なにも変わっていなかった。市民が提案しても、大垣市が元気になる手を何も具体的に打ってない小川敏市長である。市民の提案に「俺はそんなことは知らん」とほざく市長である。
大垣駅前商店街 西側 シャッター通りとなっている
すぐ横の大通りでは県外の屋台のオンパレード。県外の業者だけが儲かる。
2019年6月2日09:53、元気ハツラツ市
子育ての嘘
楽しい子育てができる街といいながら、小学校のエアコン設備率は2.1%で県下最低である。大垣市が子供を軽視していることも、エアコン設備率の数値が冷酷にその嘘を明らかにしている。
元気ハツラツ市では、金儲けに大垣市長名で幼稚園、保育園、諸学校の園児たちを日曜日の炎天下の地獄の舞台に駆り出している。鬼である。なにが楽しい子育てなのか。虚偽のスローガンである。役人は平気でうそを言う。
元気ハツラツ市の金儲けの為、日曜日なのに、大垣市長名で駆り出され、踊らされる園児達。園長先生も、予算と人事権で縛られているので、大垣市長に逆らえない。夏の炎天下36度でも踊らされるのは、可哀そうな園児達だ。
ロボットは行政に手抜き
ロボットを活用した新市庁舎の市民対応も、自分達役人が楽をするために、幼稚園児並みの知能しかないロボットに市民の対応をさせようとしているにすぎない。そんなことは、重点政策に取り上げる話ではない。ロボット活用は、自分達の仕事の効率化で、勝手にやればよいことだ。
出来合いのロボットを買ってきて並べただけ
ロボットより行政の合理化が急務
それよりも、行政の合理化が先である。無駄な組織と機能が重複している。例えば、災害時の弱者救援で、
「ひとり暮らし高齢者台帳(大垣市高齢介護課)」、
「安心見守りネットワーク対象者一覧(興文地区社協)、
「大垣市ひとり暮らし高齢者等見守りほっとライン」、
災害時要援護者台帳(大垣市社会福祉課)」、
「災害時個別支援計画(興文地区社協)」、
「緊急連絡の手引き(興文地区社協)」
と同じような組織と台帳が6つもあり、担当組織が6つもあり、各々がダブっている。どこが主体的に動くのか、緊急時に機能するか、全く市民には分からなく、不安である。役職のポストを増やすために、担当課を作っているとしか思えない。税金の無駄である。
鉄のロボットより血の通った人の対応を
大垣市民は血の通った大垣市役所職員の対応を、求めている。大垣市は、当たり前の市民サービスを知能の劣ったロボットで胡麻化そうとしている。現在、ロボットはプログラムされたこと以外は、対応できない劣った知能である。まだ20年は早い。
それよりも大事なことがあるだろう、と言いたい。まず行政の合理化、大垣経済の立て直しである。それが市の方針のテーマにないのが最大の失政である。
現実から逃避の小川敏市長
小川敏市長は、現在の大垣市が直面している問題を避けている。それとも現実の姿が理解できないのかもしれない。
なぜ大垣が衰退しているのを問題にしないのか。大垣市の地価だけが、中部地方の他市に比べて下がっている。他市はリニア景気で地価が上昇しているのだ。それこそ大垣衰退の冷酷な事実である。地価はその都市の経済状況を冷酷に表している。地価は嘘を言わない。いわば、社会からレッドカードを切られたのだ。
なにせ大垣駅前商店街の61%がシャッターを下ろした。それが目に入らない大垣市長である。この8月には百貨店ヤナゲンが閉店する。そうなれば、大垣駅前商店街の80%が店閉める計算となる。
なぜ大垣を衰退させる元気ハツラツ市が、批判をされながら続けるのか。 よほど、癒着でよほど美味しいものがあるとしか思えない。なにせその行事の会計報告がこの10年間も無いのだ。不正、汚職を疑わざるを得ない。
大垣駅前商店街 東側 シャッター通りとなっている
2019年6月2日、元気ハツラツ市の当日
2019-06-03 久志能幾研究所通信 小田泰仙
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