食事こそ、体を造る最大の要素である。体が頑強でないと長寿など無理である。体は家に例えれば土台になる。その土台が規定通り造られていなければ、住める家などにはならない。地震がくればひとたまりもない。
土台を考えないでいて、家の構造ばかり考えたって、その家は住むに耐えられない家になっちまうでしょう。人生もまたしかり、であります。
中村天風著『心が強くなる言葉』イースト・プレス p48
建築物崩壊
土台を作る材料の劣悪さと設計ミスから、1995年6月29日、韓国の三ユタカ百貨店が崩壊した。基礎工事の手抜きが原因で、地震が起きてビルが傾いた。手抜き工事で韓国製の橋が崩落した等の事例は数えきれない。韓国企業は建築業としての精神基盤が崩壊しているのが原因だ。
三豊百貨店崩壊事故 Wikipedia より
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基礎工事、その材料の劣悪さは、基礎コンクリートに深刻な脆弱さを与える。コンクリートが豆腐状態のカスカスで、基準値の耐力がなく、自身の重みで破断して起こるべくして起きた事故であった。
人体構造
人体も同じである。人体の構成臓器は細胞から作られる。その細胞は、食事から作られる。食事は運動エネルギーだけでなく、体つくりにも使われる。粗悪品の材料の食事をすれば、出来の悪い体が作られる。体の細胞は一生続くわけではなく、順次新陳代謝を繰り返し、入れ替わる。その周期はおおよそ6~7年ほどである。体の組織によって生まれ変わる年数は異なる。その細胞毎の入れ替わる周期は下記である。
赤血球: 120日
骨細胞: 90日
肌細胞: 28日
胃の細胞: 5日
小腸の細胞:2日
組織は死ぬことで新しい組織に生まれ変わり、成長を続ける。新しい組織の元素は、日々食べている食事が原料である。その食事が不完全だと、栄養失調となり新しく生まれる細胞が完全な成長を遂げれない。正しい食事をした組織とそうでない組織に、10年後の成長に差が出るのは宇宙根源の理で、当たり前である。日々食べる食事は、活動エネルギーだけに使われるのではなく、その半分の量は体を作り直すための構造材料に使われる。新たに作られた組織が、欠陥品の材料(食品)を元にすれば、できる組織も不良コンクリ―トのように、耐力のない組織となる。それでは長寿は難しい。損な組織は、免疫力も小さく、新型コロナウイルスにも弱いだろう。体が弱ければ、精神的な耐力も弱く、突然死や自殺だってありうる。
健全なる体に健全なる精神が宿る、は真言である。
ジャンクフードを食べさせるのは毒親
栄養のある、毒の入っていない食品を食べないと、欠陥のある基礎となってしまう。ジャンクフードばかりでの食事では、栄養はないし、病気の元になる。
農薬や防腐剤の入った食材では、体つくりに影響がでる。そんな食事では長寿は無理である。
子供にファストフードばかり食べさせるのは、毒親である。子供がそれを食べるのを黙認するのも毒親である。
食べ過ぎは良くないが、必要の量を食べないのでは、体が作れない。栄養失調では長生きできない。
医食同源は真言である。病気になって薬を飲むのは、本末転倒である。薬は毒である。飽食の時代と言っても、栄養価がなく、毒の入った食材では長生きはできない。食費を削ってカネを作っても、人生は創れない。生命の存続の基本に立ち返ろう。
2022-10-24 久志能幾研究所通信 2523 小田泰仙
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