駅員さんの嘔吐物処理に感銘・感謝

 

 7月1日、外食の後、気分が悪くなり、帰宅中の電車の中で発車を待っていたら、むかむかして吐きそうになった。発車直前の電車を降りホームに出て、胃の中身を全て嘔吐である。電車の中でなくてよかったとひとまず安堵である。

 さすがにホーム上の嘔吐物を放置できず、自分では掃除もできず、駅員さんに知らせて処理してもらった。その処理手順を見て感銘を受けた。

 てっきり、嘔吐物をそのまま水で線路上に流すかと思いきや、手順が想定とは違った。駅員さんはポリバケツ、ブラシ、手袋、注意看板を持ってきて、処理を始めた。まず凝固剤を撒いて吐しゃ物を固め、それから塵取りで取ってから、ホーム上を水とブラシで掃除である。私はすっかり恐縮である。

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後始末

 その処理が終わったのを確認して、私は駅員さんにお礼を言ってから、次の電車に乗って帰宅をした。疲労困憊である。

 翌日、菓子折りをもって、養老線大垣駅にお詫びに行った。逆に駅の責任者が恐縮していた。まあよくあることのようだ。

 

学び1

 しかし酒も飲まず、食べただけで気分が悪くなって吐くのは、体力が落ちている証拠である。心して、自分の体の現実を見なければならぬ。なぜ吐いたかの原因も追究が必要だ。

 

学び2

 命の限界を感じて、生前葬のプロジェクトも開始した。会える時に、会っておかないと、何方かが逝ってしまう事態となる。嘔吐はその兆しである。

 

学び3

 駅員さんが吐しゃ物に凝固剤を掛けて、回収する実演を見て感心した。現在、町内の防災対策を考えている。その対策の一つに防災トイレの計画がある。それの実演を見せてもらった気になった。早々にその実現に向けて動きたいと思う。

 熊本地震の時のアンケート調査で、3時間以内にトイレに行きたくなった人は約4割、6時間以内になると7割に達するという。非常食よりも生理現象の方が、災害時には問題である。

 防災トイレでは、用を足した後、パウダー状の凝固剤を降りかけると約10秒から20秒でゲル状に固まり、1時間後は大腸菌の生菌数がほぼゼロに、24時間後にアンモニア産生菌がほぼゼロになるという(まいにち株式会社「マイレット」の場合)。このコロナ禍の折、衛生管理は重要な要素である。

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防災トイレの宣伝記事例(まいにち株式会社 週刊ダイヤモンド2019/03/16)

 

学び4

 この話を駅前商店街の店主に話したら、そのお店はあまりはやっていないので、その店主の営業方針に問題があるという。だからそのお店で出す食品の生鮮さに問題があったかも、という。それで以後、そのお店で食べることを禁止されてしまった。納得できる話で、よき勉強になった。流行っていないお店での食事は要注意である。

 

体の自己防衛機能

 嘔吐とは、体の自衛作用で、異常な食物が体に入ると、毒物を外に出す自己防衛機能である。下痢は、体に入った毒の作用を薄める為、消化器全体が水分を大量に出して薄める作用をする。その結果として、下痢となる。正常な自己防衛機能の発揮である。下痢したら、食べたものをチェックすべきである。

 前回、398円の巻きずしを4日連続で食べて、3日連続で下痢したのも、正常な体の機能であったようだ。

  

2021-07-04   久志能幾研究所通信 2079  小田泰仙

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