懸案であった猫足ピアノの移動が、1年がかりでやっと今日(2021年7月27日)、完了した。コロナ禍の非常事態宣言での延期、台風8号接近といろいろと邪魔が入ったが、今日(大安)無事に別宅に移動できた。
当初の一階の部屋から別宅に移動して、猫足のピアノが約4mの高さまでジャンプ(クレーンで吊り上げ)して、無事二階の極楽音楽室に納まった。猫ちゃんには極楽浄土のような天上界である。
ピアノ運送専門業者の手際の良さに感心である。重さ350キロのピアノを2人で荷造り、移動させたのには驚嘆である。さすがプロである。
移動のための分解
移動先の部屋に仮置きになりホッとする
今から、3年ぶりにピアノレッスンを思い出して再開しようと思う。防音工事等も考えなければならないが、ボチボチとやって行こうと思う。
2018年春、河村義子先生が病気で入院されたため、個人レッスンが中断となった。2018年12月25日、突然の訃報に茫然であった。私も胸騒ぎを覚えて検査をしたら、翌年1月に癌が発見された。急遽手術をしたが、2年半経っても体調が完全には戻らず、ここ3年程ピアノに全く触っていない。リハビリをかねて、元気を付けるため、ピアノを再開する計画である。
この猫足ピアノは、自分が構わなくて勝手に鳴くので(自動演奏付き)、それを聴くのも楽しみである。この猫足ピアノには、華がある。よい買い物をしたと思う。
猫足ピアノの鳴き声
このピアノはヤマハC2がベースである。河村義子先生宅でのレッスンピアノはC6である。サイズが違うだけ、やはり大きなサイズのC6の音は、響きが違う。そのため今までC2に少し物足りなさを感じていた。ある時、河村義子先生が来宅して、この猫足ピアノを弾かれた。「調律もきちんとされているし、いい響きね」と褒めてくれた。何時も私が出している音と違い、その響きの差に驚嘆した。「どうしてそんなすごい音が出るの?」と聞いたら、義子先生はさりげなく「(私は)プロですから」。私はギャフン! 音の良し悪しは、ピアノの差ではなく、腕の差であることを思い知った。腕を上げるには、天上界を目指して地道に練習する以外にはない。
2021-07-27 久志能幾研究所通信 2102 小田泰仙
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