レクサスの魔女の声に洗脳される

G-Linkのオペレータサービスの魔力

 

 レクサスLSに乗って一番しびれたのは、搭載されていたG-Linkのオペレータサービスである。

 搭載されたナビでボタンを押すだけでオペレータが呼び出だされる。

 「ハイ、小田様、今日はどんなご用件でしょうか?」

 「〇〇に行きたいのですが」

 「ハイ、かしこまりました。〇〇市の▽△ですね」とオペレータは目的地を確認して、オペレータがナビを遠隔操作で目的地の設定してくれる。自分がわざわざ設定しなくてもよい。

 そのオペレーターは最高の接客対応が訓練されていて、感動してしまう。

 これには痺れるし、庶民は舞い上がってしまう。実際に私は舞い上がって「しまった」。後から思うと「シマッタ」である。自尊心をコチョコチョとくすぐられる心境である。トヨタも商売がうまい。

 しかしそう何回もあちこちに遠出するわけでもなく、そのうち利用しなくなってしまった。

 

格物致知

 人は全て人任せにすると、脳の働きが弱くなる。使わない器官は退化する。その麻薬もたびたび使うと麻痺をする。そのうち、このシステムにはお金を払わねばならないことに気が付いて、このシステムを解約した。

 レクサスを持つとお金が湯水の如く飛んでいく。洗脳されるとは恐ろしい。人間は愚かなことをして、愚かなことをしてはならないと気が付く。それを格物致知という。

 結論は、レクサスはお金があれば天国、だ。私はお金がなくなり天上界から蹴落とされて、いま人間界をさ迷っている。人間界はいろいろとあるから面白い。

 洗脳されて、少しお金を使ったが、絞首台に登らなかったことを喜ぼう。

 

2021-04-04   久志能幾研究所通信 1973 小田泰仙

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