小川敏の公約は零点。検証1「地域活性化」

目標値は詐欺?同然

 小川敏が第三期目の11年前、大垣市長に就任した時に公表した公約を要約すると下記になる。公約の全文は本稿の文末に掲載する。大垣市のHPで、小川敏の公約をネットで探したが、2009年の公約しか出てこないので、これが最新版のようだ。

 現在の大垣市の状況は、公約として掲げた目標から真逆の結果となっている。市長として第3期目、4期目、5期目の実行内容は、落第点で市長失格である。無能政治家であることが証明された。

 小川敏が掲げた実行内容も、数値目標も、実利からみると無意味な頓珍漢な項目である。それが実施されたが、現時点で検証すると、本来の意味の「地域活性化」、「子育て日本一」からは遠く遊離している。砂上の楼閣を建てただけである。税金だけ使って実質効果ゼロである。公約の数値は、単なる数値のお遊びである。

そんな低落で、なんで恥ずかしくもなく6選出場を表明するのか。小川敏は狂っているとしか思えない。これで当選すれば、大垣市民が全国から笑われる。

 

小川敏の公約の要約(全文は第5稿の文末に掲載)

 私は、まちが飛躍し、市民が生き生きと輝き、安心して暮らせる都市づくりで、その創造から進展へとさらなる段階に挑戦します。5つのまちづくりの重点目標を設定します。1番目に「地域活性化」、2番目に「子育て日本一」、3番目に「市民協働」、4番目に「安全・安心」、5番目に「自立・安定」です。

2009年5月15日 小川敏

   市長の公約  https://www.city.ogaki.lg.jp/0000003249.html

 

公約した項目の11年後(任期3期間の総括)

 「地域活性化」 ×  大垣市の没落ぶりが顕在化

 「子育て日本一」×  教育投資の削減で、県下最低の教育環境に

            10年間も園児を金儲けに使い酷使、虐待

 「市民協働」  ×  意味不明 

 「安全・安心」 ×  治水、防災が放置され、危険状態に

 「自立・安定」 ×  意味不明 

 

公約の各言葉の検証

 公約の中の「その創造から進展へとさらなる段階に挑戦します。」が意味不明である。これは言葉の遊びである。公約を聞く人を煙に巻き、その内容を曖昧にする言い回しである。

 小川がいつ「創造」の政策をしたのか。その「創造」と表現された政策を明確にすべきである。大垣は衰退の一途なのに「進展の段階に挑戦」など詐欺師まがいの言葉である。小川敏は、少しも「挑戦」などしていない。何が「挑戦」をした政策なのか、説明が必用である。今が全く出来ていないのに、何が「新たな段階に挑戦」なのか、市民を煙に巻いている。実際は「(大垣市民が)新たな地獄を見る段階」なのだ。

 

「思います」とはやらないこと

 公約の文末「以上、2つの重点目標を実施したいと思います。」は戯言である。したいと思うだけで、結果は知ったことではないのだ。やり切る決意があるなら「〇〇します」である。思うだけだから、やらなくても責任を問われない。政治家の常套文句「前向きに検討します」と同じである。

 

公約の項目の選定

 何を公約にするかが一番大事である。大垣が抱える課題を解決する公約を掲げるべきである。小川敏には、大垣市の今の問題が何かが見えていない。狡猾な小川敏は、見えていても、見えないふりをして、自分ファースト、業者ファーストの政策を執っているようだ。

 公約は、具体的に、明確に、数値目標が示され、任期後にその検証ができる項目であるべきである。数字は嘘をつかない。リーダは数値で物語を語らねばならぬ。だから数字で勝負が出来る公約であるべきだ。精神論の公約では落第である。

 その公約も部分最適ではなく、全体最適を目指す公約であるべきである。その公約の実施で、市民が幸せにならなければ、絵にかいた餅である。

 小川敏はくだくだと精神論の公約を並べているが、結局、大垣をどういう街にしたいのか、それが全く見えない。リーダは市民に夢を与えないと市長の資格がない。単なるルーチンワークの行政目標なら、助役がいれば済む。市長など不在でよい。

 

市民の立場で

 市長はやりたいことをやってはダメなのだ。やるべきことをやらないから、大垣市は没落した。「市民の為に」との言葉は大嘘で、勝手にやりたいことを業者に便宜を図って実施したのが小川敏である。市長は「市民の立場で」政策を立案、実施しなければ、市長失格である。

 

公約1「地域の活性化」の検証

駅前商店街の衰退

 「地域の活性化」など全くできていない。大垣経済は、小川敏が市長になってから年率1%で衰退の一途である。大垣駅前商店街の80%がシャッターを下ろした。大垣駅前商店街の従業員の8000人が職場を泣いて去った。創業105年のヤナゲンも閉店した。休日でも大垣駅前商店街は閑散として人通りがない。ヤナゲンの社長が、市長に再開発で陳情しても、小川敏は冷たくあしらった(状況証拠からほぼ間違いのない伝聞)。公約の「地域の活性化」は大失敗であった。

 

地価の暴落

 大垣市は、「地域の活性化」とは逆の現象で、地価が19年間連続で下落である。小川敏が市長に就任した19年前からみると、地価は半額以下に暴落した。私を含め、市民の持つ不動産財産の価値が半減した。

 大垣市全体の土地の価値が、小川敏の無為無策の政治で、大垣の土地の財産価値が半分以下に蒸発したのだ。岐阜県の他市も地価が下がっているが、大垣の地価の下落がマイナス50%超えで、岐阜県内の主要都市では突出して大きな下落率である。

 市場は、「大垣市は投資に値しない都市」として評価している。19年前の2001年と比較して、大垣市の地価は半減した。刈谷市などは、逆に2001年から比較して、公示地価が上昇している。公示地価は市長の行政手腕の通信簿である。

 

2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏が市長就任

  高山市   90.0

 美濃加茂市 71.8 *

 岐阜市   65.3 *

 多治見市  59.4 *

 大垣市   49.5

 名古屋市  145.1

 刈谷市   107.2

 安城市   99.0

 岡崎市   94.3

 大府市   90.2

 一宮市   75.0

      *印は2019年

    大垣市の公示地価      https://tochidai.info/gifu/ogaki/

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駅前大通りに幽霊通りが出現

 公約で「奥の細道むすびの地周辺に「憩いとにぎわいの空間」を整備するほか、大垣駅南街区の再開発の促進、大垣駅南北自由通路や北口広場の整備など、大垣駅を中心とする南北一体開発を進めます。数値目標として、奥の細道むすびの地周辺を平成23年度までに、大垣駅北口広場を平成24年度までに整備します。」と宣言はした。

 しかし「奥の細道むすびの地周辺に憩いとにぎわいの空間を整備しても、肝心の大垣のメインの駅前大通りが、人通りがなく幽霊通りになってしまった。大垣市の顔である大垣駅前を寂れさせたので、大垣全体の公示価格が下がった。やるべきことが見当違いである。小川敏の使う整備費は実質効果がなく、無駄ばかりある。「業者だけが活性化」した。

 

創造性無きハコモノ整備

 なぜこんな計画をしたかを考えると、市長として小川敏は上から視線で、「市民の為に整備をしてやるのだ、ありがたく思え」とのハコモノ整備の思想で計画を立てたからだ。そこには創造性はなく、ただ税金を使ってハコモノを作ればよいとの役人根性の考えである。それで真の活性化になるかは、知ったことではないのだ。知識だけで生きてきた小川敏はそれが精一杯の考えである。

 

死のスパイラル降下

 南区の再開発でも、商業地をつぶし、マンションだけを建て、駅前商店街の衰退を早めた。そのマンション住民は、大垣市の自治会に入らないので、自治会費も市に払わず、真面目な市民が金銭面で被害を受けている。マンション住民の多くは名古屋に通勤し、名古屋市民の意識で、大垣市民の意識がない。

 金をかけて作った「死のカメの池」には、寄り付く人が殆どいない。そのエリア分だけ、商店街がなくなり、大垣駅前の衰退を早めた。死のスパイラル衰退である。駅前に、マンションと予備校が建つとは、街が衰退する予兆なのだ。そのうち場末のキャバレーが林立して、臨終寸前となる。

  

2020-04-06 久志能幾研究所通信 1525 小田泰仙

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