毒を盛るのが好きな医者

 薬は基本的に毒である。薬を投与する場合は、短期間に対処療法的に使うべきだ。それを根本治療をせず、惰性的に薬を出す医師は、「毒を盛るのが好きな医者」である。なにせ患者を生かさず殺さずに、拘束することができる。患者は、医師にとって「金のなる木」になる。そういう医師は避けるべきである。病気になったら、医師の選択が一番重要である。

 

高血圧に悩む

 私は長年、高血圧で降圧剤の薬を飲んできた。それは対処療法の薬で、高血圧の原因を無くす薬ではなかった。高血圧の原因は、長年の悪食の弊害で、血管内部にへばりついたプラークと呼ばれるコレステロールのカスであった。その粕は、食事慮法で減らすことができて、血圧が下がり、降圧剤が不要となった。私は長年、飲んできた降圧剤もガンになった遠因ではないかと疑っている。

 そこに至る経過を下記に示す。

 

会社時代の産業医

 45歳ころから、高血圧を指摘され、会社の医院の指導で薬を飲み始めた。産業医は、「中間管理職として会社ではストレスが多いので、退職すれば血圧が下がりますよ」、とずっと降圧剤「アムロジン」を出し続けた。これで会社では15年近く、降圧剤を飲むことになった。

産業医から高血圧を治す指導はなかった。

 

クリスチャンの医者

 退職後、2011年、大垣のある人の紹介で、Wクリニックの門を叩いた。その医師はクリスチャンなので信用できるという話であった。ところが、問診をして血圧を測り、「血圧が高いようですから、もう一種類の薬を追加しましょう。体重を減らして血圧を下げるのは大変ですよ」と言い、私が体重減の取り組みを全く無視して降圧剤の薬を追加した。薬を減らそうと努力していた私は、怒りと呆れで、この医院に行くのを止めた。

 当然、高血圧を治す指導はない。 

 

消化器系の医

 その後、某消化器内科で降圧剤の処方を受けていた。途中で『週刊現代』の記事で、アムロジンの副作用が大きいことを知り、「コニール錠」に変更してもらった。何故、患者がこんなことを心配せねばならぬか、との疑問がおきた。その後、医院を循環器系の専門医院に変えることにした。

この医院でも高血圧を治す指導はない。

 

K循環器系クリニック

 その医院は循環器系の医院なので、某消化器内科とは違う相応の検査はしてくれた。しかし、根本の治療方法はしてくれなかった。今までと同じ薬の投与である。心房細動があるとのことで、血をサラサラにする薬「イグザレルト錠」が追加となった。

この医院でも高血圧を治す指導はない。

 

真島消化器クリニック(久留米)

 ネットで高血圧の原因を究明していて、真島消化器クリニックのHPを見付けて、その理屈に納得して、受診することにした。しかし、予約は半年待ちとのこと。全国、世界からも患者がくるようだ。しかし予約のキャンセルが出て、3か月後に受診ができた。

 真島消化器クリニックのHP http://majimaclinic22.webmedipr.jp/

 ここの診察は、超音波で全身の血管8か所のプラークの厚みの検査である。その後、説明と食事の指導がなされる。医師は薬を出さない。私は、食事指導を守って、4か月に一度の頻度で、久留米に通った。そのお陰で、2年で成果が出て、高血圧の薬を飲まなくてすむようになった。

 

愛知県がんセンター

 2019年2月にガンの手術を受け、愛知県がんセンターの医師から、手術中に心臓の心電図をモニターしたが、異常がないので、血液をサラサラにする薬「イグザレルト錠」は飲む必要はないと診断された。

 この病院の最大の問題は、医師からガンになった原因の調査と再発防止の指導はなかった。あったのは、抗がん剤治療の勧めである。それは拒否した。

 

某循環器系クリニック

 退院後、今までかかりつけの某循環器系クリニックの医師に、そのことを話すと、「ではあとの整腸剤を出しましょうか」と言うので、それも断った。医師は残念そうに「では、何かあったら、また来てください」と。医師はなんとか患者を薬で医院に縛り付けておきたいようだ。患者が治って医師の元を去るのが辛いつらいのだ(病院経営的に)。

 

塞翁が馬

 私にはガンという災難にはあったが、これで循環器系の医師の考えが分かり、それとは縁が切れることになった。塞翁が馬である。血管のプラーク厚みの検査の為、真島消化器クリニックには、定期検査として通う計画である。

  

高血圧マフィアの世界

 現在、高血圧患者は、1,010万8,000人である。前年より104万人増加という。(厚生労働省「平成26年患者調査の概況」)

 つまり日本では10人に一人が高血圧症である。それも年々増加している。私の治療経歴から分かったことは、医師に高血圧を治す気がなく、大事な金の卵を生む鶏として、高血圧患者を高血圧のままに「維持」している。医師も病院経営として、病院の維持と看護婦を養わねばならぬ。製薬メーカも、降圧剤は、大事な金を稼ぐ源である。患者は飼育されるカモなのだ。医師も製薬メーカも口裏を合わせて、高血圧は降圧剤と洗脳教育をしている。泣きを見るのは患者である。私の高血圧の薬代は、月に1万円に近かった。

  今まで私は、月に8,000円程の降圧剤の薬品代を支払っていた。真島消化器クリニックでは、4か月に一回の検査代3,000円だけである。降圧剤の治療費が、医療関係を潤しているのだ。高血圧患者は、1,010万8,000人である。儲かるはずだ。医院は、その利権は手放せまい。

人生訓

 病気を治すには、その真因を探らねば治らない。病気を治す努力より、医師の選択の方が重要である。

 人生では、何事も努力よりも、選択の方が重要である。間違った面でいくら努力をしても報われない。それはオウム真理教事件が教えてくれた。宗教も病気も悪い師に取りつかれると、絞首台行きか病死である。正しい師に付かねば、人生の幸せはない。

 

2019-05-02   久志能幾研究所通信 小田泰仙

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